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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果56件

カテゴリー「普通」のレビュー

日本のポップ・ミュージックを音楽を語る際に避けて通れない2つの才能が共演した記念すべきヒットシングル。ポップでちょっとフザけたタイトル「この2人が共演したらまあこうなるだろうな」というリスナーのイマジネーションそのままの音楽となっている。

歌詞そのものに深い意味はないと思われるが「他人の目を気にして生きるなんてクダラナイことさ」というラインは、当時多くのティーンエイジャーに勇気を与えたに違いないと思われる。清涼感あふれるスペーシーなシンセサウンドの上を「ザクっ」としたギターサウンドが切り裂くサウンドはYMOサウンドと比較すると「オーソドックスなロック色」が強いと感じる。

忌野清志郎+坂本龍一の2人のようにポップ・ミュージック界で「この二人が絡んだら面白いだろうな」という単発的な企画が実際に実現したケースは筆者が知る限り「桑田佳祐+桜井和寿」と「小室哲哉+YOSHIKI」位である。この2ユニットも「忌野清志郎+坂本龍一」同様に良くも悪くも「この2人が共演したらこうなるだろうな」というリスナーのイマジネーションに近いサウンドとなっている。

ビッグネームの共演というのはお互いのファンの期待に応えないとイケナイ点やレコード会社のビジネス的な期待があるから案外「面白い化学反応」は期待出来ないのかもしれない?!このような単発企画ユニットは曲をリリースした後よりも「結成した時に得られるワクワク感」が何より楽しいのかもしれない。

    「要点」・日本のポップ・ミュージックを音楽を語る際に避けて通れない2つの才能が共演した記念すべきヒットシングル。

  • ・このような単発企画ユニットは曲をリリースした後よりも「結成した時に得られるワクワク感」が何より楽しいのかもしれない。

日本のポップ・ミュージックを音楽を語る際に避けて通れない2つの才能が共演した記念すべきヒットシングル。ポップでちょっとフザけたタイトル「この2人が共演したらまあこうなるだろうな」というリスナーのイマジネーションそのままの音楽となっている。 歌詞そのものに深い意味はないと思われるが「他人の目を気にして生きるなんてクダラナイことさ」というラインは、当時多くのティーンエイジャーに勇気を与えたに違いないと

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「1 それが大事」
「売れるポップ・ミュージックのパターンってどのようなケースが何かあるかな?!」と、ふと考えてみたところ主に次の3つのパターンに分類できる事に気付いた。

①世の中の多くの人が求めているサウンドを分析して早過ぎず遅過ぎずのタイミングでリリースするケース →WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント(single) / H Jungle with t 1995年などはドンピシャでこのケースに該当する。都会に住むティーンエイジャーが求めるノリの良いダンスミュージックが圧倒的に不足していた時代にジャングルを大胆に反映させたサウンドを世の中に提案。

②これまで誰も鳴らしていない誰も聴いた事がない音を鳴らすケース →2000年に音楽シーンに大きな衝撃を与えたKid A/レディオヘッド(Radiohead)2000年などが代表的なケースである。「音楽マニアのアーティスト」が商業性無視で自分たちの作りたいものを作り「その斬新さ」が「コアな音楽ファン」の圧倒的な支持を得るというアーティストとして最も理想的な形である。

③リスナーの共感できる言葉を盛り込み感情に訴えかけるケース →Automatic / 宇多田ヒカルなどが代表的なケースであろう。歌詞の中に出てくる「7回目のベルで受話器をとった君」というフレーズには当時、多くのティンエイジャーが共感を覚えはずだ。またポケベルが鳴らなくて / 国武万里なども当時流行した「ポケベル」というワードを前面に押し出したストーリー設定でヒットした。

この3パターンの中で一番難しいのは言わずもがな②である。 この②のパターンでセールス的に成功したアーティストは言わば「神レベル」のアーティストである事が多い。

①のケースを実現できるのは小室哲哉や小林武史のように大手レコード会社に所属している秀才型のプロデューサーである事が必然的に多くなる。データを活用したトレンド分析を行い、様々な角度から世の中が求めているサウンドを導き出す。情報量がモノを言うケースだ。

では③のケースはどうであろうか?!このケースもリスナーが共感する「ストーリー設定」や「ワード設定」の難易度は非常に高く①同様に緻密なマーケティング活動が必要になると思われる。やはり音楽作品でヒットを飛ばす事が並大抵ではない。

このように頭の中で様々な思考をめぐらせていると、ふと「それが大事」というかつて爆発的なヒットをマークした曲の事を思い出した。 シンプル極まりないタイトルから戦略性とは良くも悪くも無縁なものであろうと思って恐る恐る歌詞に目をやると、そこには「売れて当然」の実にシンプルなマジックが隠されていた。

「負けない事」「投げ出さない事」「逃げ出さない事」「信じ抜く事」それが一番大事。

人にとって「一番大事な事」は当然異なる、であれば「誰でも共感できる」ように「それ」の対象をを分散・細分化させれば良いのではないか?!このような方法論である。

「それが大事」はレコード会社から契約解除を告げられるギリギリの状態で作成された(wiki)このような「絶対に売れなければならない」状況は「売れるポップ・ミュージック」を作るという観点で言うと悪くない環境かもしれない。

追い詰められると人はとんでもなく知恵を働かせるものである。

    「要点」・人にとって「一番大事な事」は当然異なる、であれば誰でも共感できるように「それ」の対象をを分散させれば良いのではないか?!このような方法論である。

  • ・「絶対売れなければならない」という状況は「売れるポップ・ミュージック」を作るという状況においては悪くない環境かもしれない。

「1 それが大事」 「売れるポップ・ミュージックのパターンってどのようなケースが何かあるかな?!」と、ふと考えてみたところ主に次の3つのパターンに分類できる事に気付いた。 ①世の中の多くの人が求めているサウンドを分析して早過ぎず遅過ぎずのタイミングでリリースするケース →WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント(single) / H Jungle with t 1995年など

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セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の熱狂的なファンたちによって結成された(wiki)スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie And The Banshees)の1stアルバム。

「パンク」からの影響も感じられるサウンドではあるのだが、それ以上に「既存のサウンドと違う事をやりたい!」というチャレンジ精神が魅力的であると感じる。彼らは「パンクという体裁」ではなく「言葉本来の意味でのパンク精神」を引き継ぎ「退廃的」「耽美的」という形容が似合う質感の音をサウンドに反映させた。

また様々なエフェクターを活用して「これまでにはない響き」を探求しているギターサウンドはロック的なベタさを拒絶するようなスタンスであり、コードストロークのタイミングなどはこれまで様々な音楽に触れてきた筆者からしても「新感覚」と言えるものとなっている。後に「ゴス」を象徴する存在となった彼らのデビューアルバムは、「新感覚」を模索している分「良くも悪くもリアクションの難しい」作品となっている。

    「要点」

  • ・セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の熱狂的なファンたちによって結成された(wiki)スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie And The Banshees)
  • ・「パンクという体裁」ではなく「言葉本来の意味でのパンク精神」を引き継ぎ「退廃的」「耽美的」という形容が似合う質感の音をサウンドに反映

「曲解説」

3 オーヴァーグラウンド

「独自」としか言いようのない不思議なリズム感が印象的な曲で僅かに「フラメンコ的なダンサブルな熱量」も感じることができる。ギターはあまり聴いた事がないタイプのコードストロークで和音を奏でており「激しく弾ける」でもなく「沈む」でもなく「優しく包み込むもの」でもないというレアな響きをもっている。これまで様々なタイプの曲を聴いてきた筆者ではあるがこの曲がもつある種の違和感は「新感覚」と言っていい。
4 カーカス

「どんよりとした曇り空の下で奏でられたパンクロック」という趣の曲。やはりこの曲のギターサウンドもこれまであまり聴いた事がないタイプのコードストロークとなっており「パンク的な分かりやすい突き抜け感」を拒絶している。終盤はハンドクラップが挿入されノリの良さが強調されるが、ギターサウンドだけが「迷子」のように空間を彷徨っている。
5 ヘルター・スケルター

「ホラー」のような暗い空間を鋭角的なギターサウンドが切り裂く曲。リズムはアグレッシヴなギターとは対照的に淡々と時を刻んでいる。歌詞の内容は大混乱で意味不明な内容となっている。「あなたは恋人かもしれませんがダンサーではない」との事だ。
8 ニコチン中毒

シンプルなパンク調の曲だが、歌詞の内容は「喫煙の有害性」を狂気的にそして文学性に描いた凝ったものとなっている(1:18〜)ギターソロは「非パンク的な音響」となっており「鏡の世界」のような耽美性を感じる事ができる。
10 スウィッチ

「耽美」「ミステリアス」などの形容がよく似合う様々な音色の空間系・ギターサウンドが登場する実験曲(3:38〜)リズムがタイトなビートに切り替わるが、ギターサウンドは最後の最後までベタを拒絶している。
12 ステアケイス

退廃的な空気感が後のポストパンクを予見しているかのようなラストソング。頻繁に登場するダークで冷気を感じる歪みギターが圧倒的な存在感を放っており、終盤は「ガラスの破片」のようなピアノの断片が挿入され、曲がもつ不穏さが更に強調される。

セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の熱狂的なファンたちによって結成された(wiki)スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie And The Banshees)の1stアルバム。 「パンク」からの影響も感じられるサウンドではあるのだが、それ以上に「既存のサウンドと違う事をやりたい!」というチャレンジ精神が魅力的であると感じる。彼らは「パンクという体裁」ではなく「言葉本来の意味

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前作のアルバムタイトルの中にあった「もっと!」を「毎日」に変更しただけという省エネなタイトルが微笑ましいチェッカーズ(THE CHECKERS)の3rdアルバム。

サウンドは前作と比較して「垢抜けたサウンド」となっており、二ューウェイブ的なダークさを反映した「3 ジュリアに傷心」「8 ジェイルハウス・ラヴ」ギターサウンドが「ガラスの破片」のような音色を奏でる「7 You Love Rock’n’ Roll」など当時のポップ・ミュージックのトレンドを意識してたと思われる曲が収録されている。

また歌詞は良くも悪くも「ド直球」なものが多く「過去の恋愛」「失恋」をテーマにしたものであっても 気持ち良い位に「露骨な未練」が存在し、また「好きな女を落としたい!」という攻めのラブソングにおいても肉食的にグイグイと容赦なく攻めるスタンスを見せる。チェッカーズ(THE CHECKERS)の歌詞には「アイドルだと思って舐めんなよ!」と言わんばかりのツッパリイズムが存在する。

    「要点」

  • ・歌詞は良くも悪くも「ド直球」なものが多く「露骨な未練」や「肉食的にグイグイと容赦なく攻めるスタンス」を描いている
  • ・前作のアルバムタイトルの中にあった「もっと!」を「毎日」に変更しただけという省エネなタイトルが微笑ましい

「曲解説」

1 クレイジー・パラダイスへようこそ

濃厚な祝祭性を感じるクレイジーなポップソング。華やかなサックスが印象的なアーバンな曲だが、ベースラインだけが淡々とマイペースに鳴り響いている(1:50〜)「祭の後」のような静けさの中でフィンガースナップが鳴り響く。
3 ジュリアに傷心

傷心と書いて「ハートブレイク」と読む80年代的な粋を感じる代表曲。イントロでは「忍者」のようなダークでバタついた二ューウェイブ風のリズムを聴くことができる。チェッカーズ(THE CHECKERS) らしい灼熱のサックスサウンド、ドゥーワップ風コーラスはもちろん健在だが、この曲のリズムには他の曲にはない鋭角的な響きがあると感じる。歌詞は過去の恋愛を回顧したものであり「オレはやり直したい」「ラストダンスは一人じゃ踊れない」などのラインが印象的で「露骨な未練」を歌っている。
6 P.M.9:00のシンデレラ

トリッキーでアダルトな質感のサックスフレーズで幕をあける曲であり、よく聴いてみるとシンセサウンドが浮遊感を演出している。歌詞には「ロマンティックな装飾」がなされているがシンプルに言うと「親が厳しく門限が設けられている可愛い女の子に対して今日だけは親に嘘をついてでもオレといろ」という内容で男のエゴイズムを歌っている。
7 You Love Rock’n’ Roll

タイトル通りチェッカーズ(THE CHECKERS)流のシンプルなロックンロール。ギターには「ガラスの破片」を連想するようなエフェクトが掛けられている。「お前がオレのRock’n’ Roll」との事だ。
8 ジェイルハウス・ラヴ

ダークな二ューウェイブのような雰囲気がある曲で僅かではあるが少しB級V系の匂いもする異色作。メインフレーズの中に登場する藤井尚之(sax)のサックスサウンドは「ファミコンのボタンを連打する」ようにリズミカル(1:34〜)サックスソロは「スペーシーなシューティングゲーム」のようである。
10 哀しみのヴァージン・ロード

清らかなストリングスをフィーチャーした力強いバラード。歌詞の内容は大好きな女の人が自分とは違う男と結婚してショックなハズなのに、格好をつけて「幸福になれよ、オレの分まで」と粋なセリフを吐くというもの。「哀しみはオレに置いてけ」というフレーズも昭和なテイストMAXである。

前作のアルバムタイトルの中にあった「もっと!」を「毎日」に変更しただけという省エネなタイトルが微笑ましいチェッカーズ(THE CHECKERS)の3rdアルバム。 サウンドは前作と比較して「垢抜けたサウンド」となっており、二ューウェイブ的なダークさを反映した「3 ジュリアに傷心」「8 ジェイルハウス・ラヴ」ギターサウンドが「ガラスの破片」のような音色を奏でる「7 You Love Rock&#82

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80年代を象徴する男性アイドルグループ・チェッカーズ(THE CHECKERS)の2ndアルバム。

「シンプルでちょっとおバカなロックンロール」「ノリノリのポップス」「背伸びした感が半端ないバラード」などをバランスよく配置した内容となっており「極端に高低を強調したドゥーワップ風コーラス」や「曲に様々な表情を与える藤井尚之のサックスサウンド」が非常に印象に残る。現在の感覚で言うとサウンド的にはアイドルの要素はほとんどないと思われる。

テクノポップ、パンク・ニューウェイブ以降のポップシーンの中でギタリストがあまり主張をしない点、またシンセサウンドが全く登場しない点などを考えるとむしろ「渋い趣味」と言っていいサウンドとなっている。

    「要点」

  • ・アイドルグループではあるが、むしろ「渋い趣味」と言っていいサウンド
  • ・「1 今夜はCまでRock’n’ Roll」における「自慢のギターはいつでもGINGIN」なるラインは軽い下ネタであろう

「曲解説」

1 今夜はCまでRock’n’ Roll

「big starの恋の苦悩」をテーマにした青臭くちょっとおバカな歌詞が印象的な曲で「ご機嫌なハイスクールライフ」のようなサックスが淡々としたサウンドにアクセントを与えている(0:38〜、2:21〜)「自慢のギターはいつでもGINGIN」なるラインが登場、タイトルやちょっとおバカな歌詞の内容から考えて「軽い下ネタ」であると思われる(1:25〜)「Rock’n’ Roll」というフレーズをチェッカーズ特有の「極端に高低を強調したドゥーワップ風コーラス」で分解している(1:30〜)藤井尚之(sax)によるサックスソロは「コクのある赤ワイン」のような音色を奏で「Cまでいった男の興奮」を代弁するかのように響き渡る。
2 哀しくてジェラシー

「本気で愛しているがすれ違う男女」の哀しいジェラシーをテーマにしたヒットシングル。サビは「愛されてるのに」というフレーズを 「愛」「され」「てる」「のに」というセクションにわけて一つ一つ丁寧に輪唱するというチェッカーズ(THE CHECKERS) らしい展開となっている。この曲における藤井尚之(sax)のサックスプレイは「砂漠を彷徨う細い蛇」のようである。
4 恋のGO GO DANCE!!

「ダンスパーティー」に参加しているかのような錯覚に陥るSEから始まるノリノリの曲。「裏でリズムをとっている」カッティングギターを中心に展開されるサウンドの合間を華やかなサックスと「ダンスパーティーを傍観している」かのようなマイペースなベースラインがすり抜ける。歌詞の内容は「可愛いあの子を絶対に落としてやる!」的な鼻息の荒いものとなっているが、あまりにもGO GO DANCEし過ぎている為、意味不明でカオスなものとなっている。
6 星屑のステージ

「もう二度と会えない人との誓い」を守り「ただ一人、星屑のステージで歌う」という色んな意味で切ないバラード。「流星がきれいだね、おまえの流した涙のようさ」というラインからタイトルである「星屑のステージ」とは「涙のステージ」をロマンティックに変換したものであると思われる。また「涙をしきつめて」というラインは「涙を土につめて」という風に聴こえる。この曲が第57回選抜高等学校野球大会の入場行進曲に採用された(wiki)事には不思議な納得感がある。
8 ジョニーくんの愛

ベースがメインリフを奏でるシンプルなロックチューン(1:55〜)ギターソロはプリングを多用したフレージングで少しキャロル(CAROL)っぽい。歌詞は「すべてを知りたがる女」と「すべてを明かさない男」の関係をテーマにしている。主人公のジョニーは「嘘つきだけど女の扱いが上手い」という中々の奴である。
10 ティーンネイジ・ドリーマー

「多感な10代を一緒に過ごしたお前」に対する切ない心情を吐露するバラード。「夢をなくせば、俺たち哀しいただの不良だよ」というラインは「昔ヤンチャしていた全ての人の心」にエモくそして重く響くであろう。

80年代を象徴する男性アイドルグループ・チェッカーズ(THE CHECKERS)の2ndアルバム。 「シンプルでちょっとおバカなロックンロール」「ノリノリのポップス」「背伸びした感が半端ないバラード」などをバランスよく配置した内容となっており「極端に高低を強調したドゥーワップ風コーラス」や「曲に様々な表情を与える藤井尚之のサックスサウンド」が非常に印象に残る。現在の感覚で言うとサウンド的にはアイド

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