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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果17件

タグ「テクノ」のレビュー

小室哲哉プロデュースになってからの第一弾アルバムで当然のことながらメガセールスを記録したアルバム。

「ヒップホップ」「R&B」「テクノ」は勿論の事「枯れたジャジーなテイスト」や「曇った早朝のようなメランコリックな質感」を大幅に導入しており、他の小室ファミリーのアーティストと比べて圧倒的に「練られている感のあるサウンド」を展開、また歌唱力的にも雰囲気的にもカラオケで気軽に歌えるタイプの曲が少なく小室プロデュースのアーティストの中でも彼女が別格であるのがよくわかる内容となっている。

アッパーなスピードチューンから哀愁漂うR&Bまでを歌い上げる安室 奈美恵 の「ハリとツヤがある力強い歌声」は圧巻の一言である。安室 奈美恵を小室ファミリーに加えた事はavaxにとっても小室哲哉にとってもティーンエイジャーのマインドシェアを上げる為の最高の投資にであったと思われる。

    「要点」

  • 歌唱力的にも雰囲気的にもカラオケで気軽に歌えるタイプの曲が少ない
  • 19歳でありながら小室ファミリーの中でも圧倒的な存在感
  • 枯れたジャジーなテイストや曇った早朝のようなメランコリックな質感を大幅に導入

「曲解説」

3 LET’S DO THE MOTION

「早歩き」のようなスピーディーなラップが印象的なヒップホップソング。分厚い質感の女性コーラスはまるで「教会の窓から差し込む光」のように眩しく力強い(3:11〜)デジロックのようなギターリフが登場して曲にサイバーな質感を与える。
4 PRIVATE

東洋的なメロディーと浮遊感を感じるテクノポップでYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)からの影響を強く感じる。「ずっしりと重たい鉛」のようなビートと「壊れそうなガラス細工」や「メランコリックな曇り空」などといった形容が似合うシンセサウンドが曲をシリアスにしている。歌詞の内容は「濃厚なベッドタイム」を連想するものではあるがエロ匂はあまりせず耽美的。
6 Don’t wanna cry (Eighteen’s Summer Mix)

アシッドハウスにジャジーな渋さと90年代的なストリート感を加えたトラックに乗せて「祈るだけではだめ」と傷つき憂鬱な気持ちを抱えた10代に対して行動促す歌詞をエモーショナルに歌い上げる名曲。やはりこの曲でも「眩しい光」のようなゴスペル風コーラスを大胆に採用している。バックで「目立たないクラスメイト」のように鳴り響くカッティンギターは小室氏によるものだろうか?!
7 Rainy DANCE

タイトル通り「強く降り注ぐ雨音」がSEで登場するメランコリックでポップなR&B。「繰り返される波」のようなゆったりとした雰囲気を終始感じるのだが時折ソニックに切り込んでくるブレイクビーツが曲にエッジを与えている。
8 Chase the Chance (CC Mix)

「夢なんて過去にも未来にもない、現在追うべきものだ」言い放つ熱量と「誰のせいでもないから怒らない」というクールネスが混在した歌詞が、 当時のティーンエイジャーに熱烈に支持されたヒットソング。サウンドは808ステイト(808 State)のようなテクノサウンドをアッパーで畳み掛けるようなビートに絡めたようなイメージである。
10 I’LL JUMP

爽快さとメランコリックな質感が混在したアナログな質感のテクノサウンドが印象的な曲で歌詞の内容は「叫びそうな位のこらえられない想い」についてである。
12 i was a fool

「曇った早朝」のような質感のR&B。ディープでミニマムなベースラインが静かに時を刻み、枯れたサックスやクリーンなギターワークは「誰もいない早朝のオフィス街」のような孤独感を演出している。
15 You’re my sunshine (Hollywood Mix)

オリジナルバージョンに「祝祭性を感じるラテン的なアレンジ」を施しレイヴ感を強めている。「優雅な風を感じるストリングス」「先住民が奏でるダンサブルなパーカッションのようなビート」が印象的。最後は「校舎の屋上から自身の秘密を独白する」ような質感のアカペラで幕を閉じる。
18 SWEET 19 BLUES

「深夜徘徊」のようなシリアスさとディープさをもつサウンドにのせて「大人でも子供でもない等身大の19歳の揺れる気持ち」を歌ったヒットシングル。 揺れる気持ちは「絶対にmaybe」という歌詞にも表れている。歌詞の主人公は友達から相談事などをよくされるタイプであり、人前では強く振舞ってはいるが実は自分もそんなに強くないというナイーヴな気持ちを抱えている。

小室哲哉プロデュースになってからの第一弾アルバムで当然のことながらメガセールスを記録したアルバム。 「ヒップホップ」「R&B」「テクノ」は勿論の事「枯れたジャジーなテイスト」や「曇った早朝のようなメランコリックな質感」を大幅に導入しており、他の小室ファミリーのアーティストと比べて圧倒的に「練られている感のあるサウンド」を展開、また歌唱力的にも雰囲気的にもカラオケで気軽に歌えるタイプの曲が

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アンダーワールド(Underworld)独自の「悩ましいダンスミュージック」が最高の形でパッケージングされている作品であり、これまで様々なサウンドでニューウェイブ的なダークさ陰鬱さをダンスミュージックに反映させることにトライしてきたと思うが、本作は「完璧な回答」といえるクオリティとなっている。

2002年はアンダーワールド(Underworld)同様に世界的なダンスアクトであるケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)もまた「サイケデリックな答え」のような強烈な作品をリリースしている点が非常に興味深い。

この2つの作品に共通している点はエレクトロニカやポストロックなどの新感覚に安易に流される事なく、自分たちの特徴を追求して「ストイックな答え」を出している点にあり両作共に音に全く迷いがなく直線的にリスナーの耳と身体にダイレクトに突き刺さる。知的な若者の「憂鬱な気分」だが「踊りたい気分」という歪なニーズを満たしてくれる神作と言える

    「要点」

  • 「悩ましいダンスミュージック」が最高の形でパッケージング
  • 自分たちの特徴を追求して「ストイックな答え」を出している点

「曲解説」

1 Mo Move

「時空が歪んだ」ような重低音と直線的でミニマムなビートが印象的。モノトーンで神聖な空間の中で鳴らされるミニマムなダンスミュージックという趣の曲。「祈り」のように透明なボーカルはリフのように短いフレーズ「that i’m chemical」を連呼する(4:12〜)リズミカルなパーカッションが曲に躍動感を与えダンスミュージックとしての強度を高める。
2 Two Months Off

「透明なベール」のようなサウンドレイヤーが幻想的な音響を奏でるシューゲイザーソング。夢見心地な雰囲気と躍動感のあるミニマムなビートが見事に融合されマッハの体感速度を感じる事ができる。またカール・ハイドのボーカルはメロディックで美しいメロディーを奏でている。
3 Twist

「早朝の海辺」を連想するようなミニマムなピアノがリフレインされるトラックの上を「鈍い光」のようなメタリックなサウンドやパーカッショナルなリズムが躍動する。終盤はビートが強度を高める展開となるが、そこに真っ白なストリングスが表れて全てを優しく包み込む。最後は「迷子」のように彷徨うビートだけが静かに鳴り響く。
4 Sola Sistim

「雨雲」のようなどんよりした質感と重さをもつスローなブレイクビーツを中心に展開されるダークソング。吹奏楽器の音の断片が曲にシリアスな緊張感と彩りを与えており、カール・ハイドのボーカルは浮遊感のある歪みが加えられており「ガラス越し」のようなセンチメンタルさを醸し出している。終盤は「わずかに感じる柔らかい光」のようなサウンドが曲に輝きを与える。
5 Little Speaker

潤った重力感が心地よい曲で囁くような女性ボーカルをフィーチャーしている。この曲でも「3 Twist」同様にミニマムなピアノフレーズがリフレインされている。序盤はモノトーンな質感の淡々とした展開だが(4:00〜)煌びやかでビビッドなシンセサウンドがミニマムに鳴り響きリスナーの頭の中を極彩色に染め上げる。終盤は全ての音が「油絵」のように揺れて眼に映る全てが光に包まれるサイケデリックな展開となる。最後は「スライム」のような音響の上をミニマムなシンセサウンドだけが「独り言」のように鳴り響く。
6 Trim

KID A期 / レディオヘッド(radiohead)のB sideソングのような雰囲気をもつ「曇りのち曇り」のような曲。「ガラスの破片」のような質感のミニマムなギターサウンドがリフレインされビートは極限までシンプルに削ぎ落とされている。
7 Ess Gee

「本当にアンダーワールド(Underworld)の曲なのか?」と思える位にアナログな音で埋め尽くされたサウンド。「幼い日のエモい思い出」のようなセンチメンタルな音響が静かに孤独に鳴り響く。
9 Ballet Lane

アンビエントな質感の透明なアルペジオを大胆にフィーチャーしたメランコリックチューン。アルペジオの旋律は「UK×美メロ系ギターバンド」と共通する「美しいがメランコリック」という類のものであり、シンプルではあるがいつまでも頭の中で反芻する不思議な魔力がある。
10 Luetin

アシッドハウスにをエレクトロニカ以降の氷の質感でアレンジしたようなラストチューン。ダンスを誘発する黒くディープな四つ打ちとメランコリックなストリングスの共存がなんとも言えない空気感を演出しており、アンダーワールド(Underworld)独自の「悩ましいダンスミュージック」を象徴する曲となっている。

アンダーワールド(Underworld)独自の「悩ましいダンスミュージック」が最高の形でパッケージングされている作品であり、これまで様々なサウンドでニューウェイブ的なダークさ陰鬱さをダンスミュージックに反映させることにトライしてきたと思うが、本作は「完璧な回答」といえるクオリティとなっている。 2002年はアンダーワールド(Underworld)同様に世界的なダンスアクトであるケミカル・ブラザーズ

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「透明感や氷のような冷たさを感じる音響」や「ビビッドに歪んだ電子音」を大幅に取り入れた5thアルバム。

一つ一つの音の強度が格段に上がっており前作・前々作に存在した「閉ざされた感」を打破しているという印象で、エレクトロニカやヒップホップのからの影響を曲に反映させポップ・ミュージックとして明らかな飛躍を遂げていると感じる。

ただしアンダーワールド(Underworld)が元気のよい健全なダンスミュージックをやるはずもなく「ビビッドに歪んだ電子音」や「氷のような冷たい音響」がさらに活きるように「不吉な影」や「どんよりした雨雲」を連想するダークなサウンドが今作でも聴くことができる。

ダークなサウンドの登場頻度はこれまでの作品と比較して減ってはいるのだが、登場する回数が少ないほどにそのダークさが際立つという構造になっている。このダークさこそが「不機嫌なダンスミュージック」を鳴らす彼らの最大の個性と言えるだろう。

    「要点」

  • ポップ・ミュージックとして明らかな飛躍を遂げている
  • エレクトロニカやヒップホップからの影響を曲に反映させた
  • ダークなサウンドは登場回数こそ減ったがキーであることにかわりない

「曲解説」

1 Cups

前作・前々作とは明らかに異なる透明感を感じるアッパーチューン。ダークな質感のミニマムなビートの上を氷のような質感の電子音が踊る。 ボーカルは相変わらず無機質なロボット風ボイスである。中盤以降はBPMが早くなりダンスミュージックらしいアッパーさを持ち始める。終盤は「電子バリア」のような歪みと「ネオンカラーのビーム光線」のようなシンセが空間を支配する展開となり、様々な人の声を早送りしたような音響も挿入される。
2 Push

「難解なエレクトロニカ」のような立体的でミニマムなビートと冷たいピアノがリフレインされる曲。カール・ハイドのボーカルはメランコリックでダークなラップのような趣である(2:10〜)「不吉な影」のようなもやっとした電子音が遠くのほうでダークに鳴り響く。終盤は「電撃」のような電子音などが存在感を発揮するが最後は唐突に途切れるように終わる。
3 Jumbo

「夏の海」を思わせる透明でブルーな音響と「ビビッドに歪んだビート」が共存しているサウンドでどことなく三ツ矢サイダーを連想する曲。中盤からは「きらめくバブル」のような電子音がループされ目の前が光で溢れる。アナログな音は入っていないが「メロウな80年代ギターポップ」を聴いた後のような清涼感と晴れやかさを感じる。
4 Shudder / King Of Snake

「電撃」のような切り裂く電子音がリフレインされるアッパーチューン(2:50〜)清涼感を感じるピアノ風ミニマムリフが「電撃」のような電子音をさらに激しく響かせる。カール・ハイドのボーカルはマークパンサー的な「ファンキーな語り」のようなものとなっており、中盤以降はストリート感のある音の断片が挿入され曲にさらなるスピードを与えている。最後はシリアスな雰囲気が漂う独り言で幕を閉じる。
5 Winjer

「空を飛んでいる」ような浮遊感となんとも言えない不穏さが同居している曲。ビートは「鼓動をテクノ化」したような質感であり、ボーカルは囁くような呪文風ボイスである。
6 Skym

「マニアックな儀式」のような雰囲気をもつ幽玄なバラード。「地球儀を指でクルクル回す」ような質感の電子音がループされ、ボーカルラインは「異空間」のように不穏である。
7 Bruce Lee

金属的な響きを持つ無機質なアンダーワールド(Underworld)流ヒップホップ。DJスクラッチやカール・ハイドのラップも歪んでおり、まるでインダストリアルロックを聴いているような気分になる曲(3:47〜)熱量が高くファンキーな展開の裏で「どんよりした雨雲」のような陰鬱な電子音が姿を表す。この辺りのニューウェイブ的センスはアンダーワールド(Underworld)ならでは。
9 Push Downstairs

「氷の世界」のような冷たいサウンドをバックにメロディックな呪文が不穏に鳴り響くミステリアスな曲。
10 Something Like a Mama

Something Like a Mama(ママのようなもの)というタイトルとは裏腹に「何もない真っ白な空間」のような空虚さをもつサウンドが展開される。 中盤以降はビートの粒がタイトに鳴り響き、歪んだ電子音なども登場するが空虚な雰囲気は終始保たれる。
11 Moaner

「酸性雨が降るジャングル」のような質感の極彩色なアシッドハウス。リズムはディープな四つ打ちでビビッドに歪んだ電子音はリスナーの頭の中で縦横無尽に暴れる。カール・ハイドのボーカルは扇動のようなテンションとなっている

「透明感や氷のような冷たさを感じる音響」や「ビビッドに歪んだ電子音」を大幅に取り入れた5thアルバム。 一つ一つの音の強度が格段に上がっており前作・前々作に存在した「閉ざされた感」を打破しているという印象で、エレクトロニカやヒップホップのからの影響を曲に反映させポップ・ミュージックとして明らかな飛躍を遂げていると感じる。 ただしアンダーワールド(Underworld)が元気のよい健全なダンスミュー

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「BPM以上のスピード感を演出する高速ループ」や「ビビッドな電子音」など様々な情景を連想するサウンドが印象的でニューウェイブ的なダークさとミステリアスな雰囲気があった前作よりクリアーな音が多くなった4thアルバム。

カール・ハイドのボーカルは相変わらず無機質で脱力感のあるものが多いが、ラストソング「8 stagger」ではレディオヘッド(radiohead)のようなエモーショナルを感じる。またエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)やオウテカ(Autechre)などのエレクトロニカ系アーティストから影響をうけたと思われる「冷たく透明な質感の音」や「神経質なブレイクビーツ」なども柔軟に受け入れており、アルバムジャケット同様に「ダークで陰鬱な黒」を開放的に表現したようなアルバムとなっている。

    「要点」

  • エレクトロニカ系アーティストからの影響をうけている
  • 「ダークで陰鬱な黒」を開放的に表現したようなアルバム

「曲解説」

1 juanita : kiteless : to dream of love

「深夜の首都高速をドライブする」ようなスピード感を感じる16分超えのオープニングチューン。序盤に登場するボーカルラインは一切の感情がなく「暗号」のように無機質である(3:40〜)「眩しいネオン」のような電子音が高速でループされ、体感速度を大幅に上げる(6:02〜)「回りながら落下」するような電子音が存在感を放つミステリアスな展開となり、その後はリバーヴのかかったギターサウンドの断片が登場。10分を超えたあたりから曲はアシッドハウスのようなディープさを持ち始める(12:12〜)「透明なクリスタル」のような質感のシンセサウンドが光の速さで美しい旋律を奏でる。このサウンドをバックに「人間らしい暖かい感情を持ったボーカルライン」が登場。そこに「電気的な歪み」を感じるエッジのたった電子音やアシッドハウス的な「鳥類の鳴き声にエフェクトをかけた」ようなサウンドが絡む。最後は「壊れたロボット同士の会話」のような声の断片がミステリアスに響く。
2 banstyle/sappys curry

序盤と中盤で曲の雰囲気がガラリと変わるプログレな曲。時折挿入されるカール・ハイドのボーカルは脱力感がありメロウなものとなっている。0~6分頃までは「雲の上」のような浮遊感を感じる音響とシャープなジャングル風ブレイクビーツが印象的な展開でエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)以降の神経質な音響も登場する。6分頃〜 アナログな暖かさを感じる立体的なスラップベースがミニマムなフレーズを奏でて、そこに「さざ波」のような質感の電子音が絡まり「メランコリックな夏の海」を連想するような空気感が出来上がる(11:53〜)「シュールな世界にワープできる泉」のような質感のサイケデリックな音響がリスナーの頭の中をグシャグシャとかき乱す。終盤はこれまで曲中に登場した全ての音と雰囲気が絡まるカオスな展開で幕を閉じる。
3 confusion the waitress

「ミニマリストの部屋」を思わせるミニマムでメランコリックな質感の曲。リズムは規則正しい四つ打ちとブレイクビーツが交互に鳴らされるイメージで、 ボーカルラインは相変わらず「独り言」のようなものとなっている。
5 pearls girl

「どんよりした曇り空にモザイクをかけた」ような空気感の曲。エレクトロニカ風の神経質なブレイクビーツやバグったコンピュータボイスが時折挿入される。この曲でのカール・ハイドのボーカルはインダストリアル的に歪んでいる(5:28〜)「crazy、crazy」というワードを高速ループするシュールな展開となり、そこにバグった質感の細切れの女性ボイスも加わってリスナーをトランス状態にする。終盤は「神聖で真っ白なストリングス」が全てを包み込むがそこに神経質なブレイクビーツが「蛇」のように動き回りアクセントを加える。
6 air towel

ビビッドな音色の電子音が終始「ギターリフ」のようにリフレインされるシンプルな曲。「囁き」のような無機質なボーカルはメランコリックでメロディーを聴かせる気などまるでない。中盤以降はエレクトロニカ的な冷たい音像が曲に冷気を与える。
8 stagger

モノトーンでシリアスな空気感を持つダウナーソング。物悲しくダークなピアノ風の旋律は「氷の迷路」のようであり、カール・ハイドのボーカルはレディオヘッド(radiohead)のようにエモーショナルである。終盤〜最後は歪んだビートだけが「重い足取り」のようにスローに鳴り響く。

「BPM以上のスピード感を演出する高速ループ」や「ビビッドな電子音」など様々な情景を連想するサウンドが印象的でニューウェイブ的なダークさとミステリアスな雰囲気があった前作よりクリアーな音が多くなった4thアルバム。 カール・ハイドのボーカルは相変わらず無機質で脱力感のあるものが多いが、ラストソング「8 stagger」ではレディオヘッド(radiohead)のようなエモーショナルを感じる。またエイ

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メランコリックでダークな質感を持つ「悩ましいクラブミュージック」という趣の3rdアルバム。

「極彩色な電子音」や「ディープな四つ打ち」などはあまり鳴らされおらず、反面、メランコリックでダークなギター・アルペジオやメタリックな音響、「メロディックな語り」のような無機質でミステリアスなボーカルが非常に印象的であり、彼らが元々ニューウェイブ系バンドであったというのも納得のサウンドである。

アシッドハウス以降の「レイヴ的な開放感」や「サイケデリックな質感」をほとんど感じないダークで無機質なサウンドは当時のテクノ・ハウス畑では間違いなく浮いた存在であった思われ、キャッチーでもポップでもなく「地下室」のようなダークさを持つサウンドではあるが聴いた後でも不思議とビートや音響などが耳に残っている。 またラストソング「9 M.E」で聴ける不可思議な日本語の存在も日本人としては気になるところである。

本作は筆者の感覚でいえば「非売れ線ミュージック」であると思うのだがアンダーワールド(Underworld)は「テクノ路線のファーストアルバム」である本作でブレイクを果たす事となる。

    「要点」

  • メランコリックでダークな質感を持つ「悩ましいクラブミュージック」
  • ギターのアルペジオやメタリックな音響、無機質でミステリアスなボーカルが特徴

「曲解説」

1 Dark&Long

「地下室」のようなダークさを持つオープニングチューン。メタリックな質感のモノトーンな電子音がまるで「酸性雨」のように降り注ぎ、クールで「独り言」のようなボーカルラインは抑揚はあまりないが不思議と頭に残る。このあたりが元ギターバンドのメロディーセンスなのだろうか?!BPMは一貫してゆったりとしたテンポであえて抑制しているかのような淡々としたものとなっている。
2 mmm skyscraper i love you

13分の中に様々な質感や表情を持つミステリアスな曲。序盤はアフリカン・テイストのパーカッションがリスナーの体を揺らし「カラフルなビーム」のような電子音がリスナーの目の前を通り過ぎるように鳴り響く。ボーカルはメロディックなラップ風のボーカルラインをクールに歌う(6:20〜)エフェクティヴなギターサウンドが「ガラスの破片」のように目に突き刺さり(6:58〜)唐突に「揺らめく光」のようなサウンドが挿入されて「幻の都」のようなサイケデリック感を醸し出す(7:45〜) 非常に耳に残るシンセリフが曲に疾走感を与える。この疾走感と連動するようにボーカルラインも抑揚のあるメロディックなボーカルラインを奏でる。終盤は神聖な雰囲気のストリングスが鳴り響く中、きらめく電子音や日本語の断片が登場して、まるで「鏡の中の世界に迷い込んだ」ようなミステリアスな展開となる。
3 Surfboy

「時空を超えるようなミニマムなループ」がインパクト大の曲。「近未来の汽車」のようなイメージの電子音や少し狂った感じのする男の雄叫びなどがミステリアスな印象を与える(5:02〜)「真っ白な何もない空間」のようなストリングスが流れ神聖な雰囲気を醸し出す。終盤は「縮れた電子音」がザラついた質感を曲に与え、最後はビートだけが静かに流れる。
4 Spoonman

歪ませたホラーテイストのサンプリングボイスが「電子の海に広がる波紋」のように広がるダークなアッパーチューン。電子的な歪みと「ジェル」のような浮遊感と重さを感じる音響が全編を通して流れ、挿入されるボーカルラインは「メロディックな独り言」風であるが曲にフックを与えている。
5 Tongue

「恍惚」のような光を感じるギターサウンドをフィーチャーした陰鬱なサイケソング。時折、挿入される「鳥のさえずり」や「川のせせらぎ」は砂漠のオアシスのような安らぎを与えてくれる(2:10〜 、3:25〜)「夜の砂漠」のようなダークさと静けさを持つ秀逸なアルペジオがサビのような存在感を放つ。
8 river of bass

「物憂げな昼下がり」のような雰囲気のミニマルポップ。淡々としたリズムとモノトーンなベースラインの上を最小限の音数で構成されるメランコリックなアルペジオが静かにリフレインされる。「5 Tongue」でも聴けたがこのアルペジオの活かし方は彼らの個性の一つだと思われる。聴く時の気分によって好みが分かれるとは思うが、メランコリックなロック好きに是非おすすめしたい名曲。
9 M.E

「カラフルな光溢れる部屋」のようなサウンドをバックに「あなたの夢に私を保てる??」という不可思議な日本語がシュールなインパクトを放つラストソング。モノトーンな音色のベースラインが曲にうねりを与えている。中盤以降はジャージで美しいピアノの旋律が曲に色彩を与えておりメランコリックな質感を与える。終盤は「起きろ〜」というアニメ風のコミカルボイスが挿入される。

メランコリックでダークな質感を持つ「悩ましいクラブミュージック」という趣の3rdアルバム。 「極彩色な電子音」や「ディープな四つ打ち」などはあまり鳴らされおらず、反面、メランコリックでダークなギター・アルペジオやメタリックな音響、「メロディックな語り」のような無機質でミステリアスなボーカルが非常に印象的であり、彼らが元々ニューウェイブ系バンドであったというのも納得のサウンドである。 アシッドハウス

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