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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果49件

タグ「ニューウェイブ」のレビュー

「濃厚な音世界」を描いた前作「Pornography」はサイケな神作であったが、今作「The Top」はこれまでのキュアー (The Cure) サウンドをベーシックとして保ちつつも「ポップな挑戦」を試みている過渡期的な作品となっている。

「ポップな挑戦」と聞くと普通のアーティストであれば「ボーカルラインのメロディーをキャッチーにする」であったりとか、最大公約数のリスナーにウケるように「ロックの文法を自分たちの曲をあてはめたりする」ものだが、異端の代表格であるキュアー (The Cure)というアーティストにはそんな常識は勿論のごとく通用しない。

シンセサウンドを大胆に活用する事でこれまでのキュアー(The Cure)サウンドには気薄であった「光」を感じるサウンドにはなっているが、「その光」がミステリアスでダークな音響を逆説的に更に引き立てており、ロバート・スミス(vo)のボーカルは相変わらず「我が道を行っている」唯一無二なものとなっている。

「濃厚な前作」と比べるとインパクトの面ではやや欠けるが、これまでのキャリアに一切甘んじる事をしないキュアー (The Cure)の「前衛的なスタンス」を感じる事ができる作品となっている。

    「要点」

  • ・「ポップな挑戦」を試みている過渡期的なアルバム。
  • ・シンセサウンドを大胆に活用する事でこれまでにない「光」を感じるサウンドにはなっているが「その光」がミステリアスでダークな音響を逆説的に更に引き立てる。

「曲解説」

1 Shake Dog Shake

「重力がバグった異空間にいる」ような錯覚を味わえる空間系サイケチューン。ビートは前作「Pornography」に収録されている多くの曲と同様にタイトである。またギターサウンドは「アルバムジャケット同様の耽美的極彩色」となっておりリスナーに様々なイマジネーションを与える。
2 Bird Mad Girl

ミステリアスなアルペジオにピアノやシンセなどを絡める事で「誰もいない秋の海」のような雰囲気を醸し出している軽やかなメランコリックチューン。ロバート・スミス(vo)のボーカルは過去最高レベルにポップである。歌詞もザ・キュアー (The Cure)らしく意味深なものであり「私は北極熊のように感じる必要がある」との事だ。
4 Give Me It

ファンキーなシャウトで幕をあけるゴスチューンで曲を通して「地下室で行われる破壊的な実験」のようなイメージの曲となっている。エフェクティヴなギターサウンドが鼓膜に執拗に絡みつきビートは強烈でメカニカルなものとなっている。筆者はこの曲を聴いて日本のアーティスト/バクチク(BUCK-TICK)の傑作アルバム「狂った太陽」を思い出した。
6 The Caterpillar

ダークでミステリアスなキュアー(The Cure)クラシックに「ラテンポップ」のようなアレンジを加えたような曲で時折聴く事ができる 「カチカチカチカチ」というリズミカルなコーラスや軽やかな手拍子などは、これまでのザ・キュアー (The Cure)からは考えられない。
7 Piggy in the Mirror

「吹雪」のようなシューゲイザーギターサウンドと祝祭性を感じるシンセサウンドを中心に展開される曲で他の収録曲同様に「ポップに対する挑戦」が感じられる(1:34〜)スパニッシュギターによるソロパートは「神秘のピラミッド」ような旋律を奏でる。終盤は「アンデス山脈」を連想する吹奏楽器がボーカルラインの裏で「叙情的な裏メロ」を奏でる。
9 Bananafishbones

「おもちゃの国のようなカラフルでポップなパート」と「ダークでカオスなパート」を行ったり来たりする曲でロバート・スミス(vo)のボーカルラインとデュエットするように不穏なベースラインとエフェクティブなギターが鳴り響く為、ライブで演奏するのは非常に難易度が高い曲であると思われる。

「濃厚な音世界」を描いた前作「Pornography」はサイケな神作であったが、今作「The Top」はこれまでのキュアー (The Cure) サウンドをベーシックとして保ちつつも「ポップな挑戦」を試みている過渡期的な作品となっている。 「ポップな挑戦」と聞くと普通のアーティストであれば「ボーカルラインのメロディーをキャッチーにする」であったりとか、最大公約数のリスナーにウケるように「ロックの文

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鬼才/ロバート・スミスの頭の中にある「濃厚な音世界」を妥協なく描き切った神作で全編を通して「強烈でタイトなビート」を導入しており、ギターサウンドからも「強烈なサイケ」を感じる事ができる。

初期3部作同様に音数的にはミニマムではあるのが、これまでの彼らとは明らかに異なる質感のサウンドとなっている。本作で聴く事ができる「狂気じみたダークなサイケデリック」は「箱庭的でモノトーン」な初期作に「濃厚な色彩」を加えたようなイメージである。

また本作の緊迫したレコーディングでメンバーの不仲はピークに達し、本作リリース後のツアーでベーシストであるサイモン・ギャラップが脱退(wiki)する事態となった。本作に限らず「音楽的な充実」と「メンバー間の緊張感」はどうやら正比例する傾向にあるようだ。

    「要点」

  • ・収録曲は8曲と少ないのだが濃厚な内容となっている神作
  • ・ザ・キュアー (The Cure)がもつ狂気性とダークネスをビビッドに感じる事ができる

「曲解説」

1 One Hundred Years

冒頭から「神経質」なインダストリアルビートと「脳みそをグラグラと揺らす」サイケなギターサウンドが炸裂し、これまでのザ・キュアー (The Cure)の曲とは明らかに異なる濃厚さを感じる曲。ロバート・スミス(vo) のボーカルラインはリスナーを「異空間へと誘う呪文」のようにミステリアスではあるが同時に「不思議なポップネス」もあり強烈なインパクトを残している。
2 A Short Term Effect

「濃厚な中東の匂い」を感じる浮遊系サイケチューン。ロバート・スミス(vo) の声にはマニアックなディレイ処理が施されている。この曲のギターサウンドも「1 One Hundred Years」同様にインパクト大であり「酩酊」ように揺らめくサイケな音響を聴かせてくれる。この「ぶっ飛んだ」サイケな音響はマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)に近いものがある。
3 The Hanging Garden

鋭角的なビートとそれに呼応するベースラインを中心に展開されるビート・オリエンテッドな曲。「シリアスな現実」のようにタイトなリズムとは対照的にギターサウンドは「半透明の煙」のように揺らめくサイケフレーズとなっている。タイトルの和訳は「吊るされた庭」であり、内容も意味不明なものとなっている。
5 The Figurehead

退廃的なアルペジオがシリアスな雰囲気を演出する曲で、ビートは「大粒の酸性雨」のようである。音数は少ないのだが各パートが「自分の音」を迷いなく鳴らしており「ダークサイドの異端な熱量」を感じる。
6 A Strange Day

「視界にうつる全てが軽く歪んでいる」ような音響が印象的なサイケチューン。ビートは他の曲と同様に鋭角的なマシンビート風になっている。ギターサウンドはどこからどこまでが「リフ」で「ソロ」なのかの区別がつかない不思議なものとなっているが強烈に耳に残る。歌詞の内容は「3 The Hanging Garden」同様に意味を理解するのが難しい類のものだが、おそらくではあるが「現実逃避」をテーマにしていると思われる。
7 Cold

分厚いシンセサウンドを前面に押し出しており曲を通して「魔界」のような雰囲気を醸し出すゴスソング。時折挿入される「砕けたグラス」のような音が絶望的な暗闇の中に僅かな透明感を与える。
8 Pornography

「アナーキーで無秩序なタップダンス」のようなビートの上で不穏な音響とノイズが渦を巻く暗黒アバンギャルドチューン。中盤以降はロバート・スミス(vo) のボーカルも加わるが狂ったサウンドの中を「迷子」のように彷徨う。

鬼才/ロバート・スミスの頭の中にある「濃厚な音世界」を妥協なく描き切った神作で全編を通して「強烈でタイトなビート」を導入しており、ギターサウンドからも「強烈なサイケ」を感じる事ができる。 初期3部作同様に音数的にはミニマムではあるのが、これまでの彼らとは明らかに異なる質感のサウンドとなっている。本作で聴く事ができる「狂気じみたダークなサイケデリック」は「箱庭的でモノトーン」な初期作に「濃厚な色彩」

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ザ・キュアー (The Cure)らしいミニマムなサウンドを「ディープにアップデートした」ようなサウンドを聴かせてくれる3rdアルバム。前作「Seventeen Seconds」で聴く事ができた「淡々としたアーティスティックな落ち着き」も健在である。

本作はサイモン・ギャラップ(b)によるディープなベースラインが特に大きな存在感を放っており曲をこれまでより立体的にそしてダークにしている。またギターのコード進行も「退廃感」や「切迫感」を強調したものが増えており、各パートがミニマムなバンド形式の中で「自分たちのスタイルのベーシック」を確立したようなイメージの作品となっている。「6 Doubt」におけるギターのコード進行は日本のV系アーティストに大きな影響を与えたハズである。

本作は初期ザ・キュアー (The Cure)の集大成と言っても良いクオリティをみせ、ゴスを代表するアーティスト/ ザ・キュアー (The Cure)のスタートラインのような作品となっている。

    「要点」

  • ・ミニマムなサウンドを「ディープにアップデートした」ようなサウンドを聴かせてくれる3rdアルバム
  • ・「6 Doubt」におけるギターのコード進行は日本のV系アーティストに大きな影響を与えたと思われる

「曲解説」

1 The Holy Hour

おどろおどろしいベースラインが「ドロっとした液体」のようにディープに響き渡り、ロバート・スミス(vo)のボーカルには「鏡の世界」のようなエフェクト処理が施されている。前作「Seventeen Seconds」に収録されていた曲同様に冷たく淡々としたフィーリングの曲ではあるが全てのパートがディープな進化を見せている。最後は「この世の終わりを告げる」かのような不穏な鐘の音がミステリアスに響き渡り「これぞ!ゴス」という展開となる。
2 Primary

ザ・キュアー (The Cure)らしい「無国籍な浮遊感」を前面に押し出した疾走系チューン。ギターのコード進行は「パンク以前の音楽にはない」類のものであり「ミステリアスな影に追いかけられる」ような切迫感をリスナーに与える。
3 Other Voices

「1 The Holy Hour」同様に「ディープでゴリッとした」ベースリフを中心に展開され「神秘」という形容がよく似合う異空間のような雰囲気を醸し出す曲(3:15〜)幻想的でキラキラとしたギターサウンドが曲に耽美性を与えている。このエフェクティヴなフレーズは今井寿(バクチク/BUCK-TICK)やSUGIZO(ルナシー/LUNASEA)などの「日本の異端なギタリスト達」に大きな影響を与えたと思われる。
5 The Funeral Party

「死後の世界で歌われる壮大なバラード」のような幽玄さを感じる曲。「オーロラ」のように神秘的なストリングスが「全てを浄化する」ように響き渡る。
6 Doubt

「忍者」のようなスピードとダークさを押し出したザ・キュアー (The Cure)流ロックンロール。ロバート・スミス(vo)のボーカルは「マニアックな呪縛」風であり、Aメロとかサビという概念を全く無視するかのように自由奔放である。ギターサウンドは退廃的なコード進行をリフレインしており90年代V系的である。

ザ・キュアー (The Cure)らしいミニマムなサウンドを「ディープにアップデートした」ようなサウンドを聴かせてくれる3rdアルバム。前作「Seventeen Seconds」で聴く事ができた「淡々としたアーティスティックな落ち着き」も健在である。 本作はサイモン・ギャラップ(b)によるディープなベースラインが特に大きな存在感を放っており曲をこれまでより立体的にそしてダークにしている。またギター

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ビジネス性を完全に無視するかのように「ミステリアスな我が道を行っている」2ndアルバム。

本作で聴く事ができる淡々とした冷たいサウンドは「ポップ・ミュージック」の体裁すら気にしておらず「ポップ・ミュージック」としての体裁を保っている曲は「7 A Forest」位であり、ロバート・スミス(vo)のボーカルラインも「耽美な音響」として機能している。

この「難解なアルバム」は明らかに「スルメタイプのアルバム」であり「リスナーを非常に選ぶタイプの作品」であることは間違いない。 この作品の本当の良さを理解するには少なくとも10回は聴く必要があるだろう。

賛否両論必至のアルバムだが2ndアルバムにして、ここまで「独自を貫けるアーティスト」は非常にレアであると感じる。1stアルバムで僅かながらに感じた「パンクの残り香」は本作には微塵も残っていない。

    「要点」

  • ・淡々とした冷たいサウンドは「ポップ・ミュージック」の体裁すら気にしていない
  • ・賛否両論必至のアルバム。2ndアルバムにして、ここまで「独自を貫けるアーティスト」は非常にレア

「曲解説」

2 Play for Today

淡々としたプラスティックなビートの上を「無表情」なベースラインと「クリスタルの破片」のような透明感を感じるギターサウンドが踊る。「ポップソングとしての意味合い」を拒絶するようなシャープで冷たい音像はまるで「ポストロック」のようである。
3 Secrets

「静かに時を刻む針」のようなギターサウンドと「虚しい独り言」のようなベースラインが印象的なスローテンポの曲。終盤はミステリアスなピアノが挿入され物悲しさが強調される。
4 In Your House

「暗闇の中で揺れるキャンドル」ような音響が幽玄な雰囲気を醸し出しているスローでマニアックな曲。淡々と鳴り響くクリアなアルペジオは「暗闇の中で青く妖しげに輝く光」のようである。
5 Three

「ミニマムミュージックの巨匠/スティーヴ・ライヒ(Steve Reich)の曲に二ューウェイブアレンジを施した」ようなイメージの曲でチープなリズムの上でミニマムでビビッドな電子音が無造作に点灯する。
7 A Forest

「霧に包まれている」ような音響の中で高音を活かしたベースラインがミステリアスな旋律を奏でる曲。十分にマニアックな曲ではあるが難解な本作の中では最も「ポップ・ミュージックの体裁」をもつ曲であると言えるであろう。ロバート・スミス(vo)のボーカルラインは 抜群のメロディーセンスをあえて抑えているかのように「耽美な音響」として機能している。
8 M

コーラスがかかったマイナー調のコードストロークとベースラインが「複雑なツインギター」のように絡まるのだが「ロック的な熱量」は皆無で冷徹なまでに「音響」として機能している。このアルバムに収録されている多くの曲にも同様の事が言えるが、淡々として冷たいのに不思議とダレる事はなく「リスナーを耽美な空間に引き込む」。
10 Seventeen Seconds

「ナチュラルなメランコリア」を感じる二ューウェイブチューン。クリアで空間的なギターサウンドは「メロディーや旋律と距離を置いている」ようなイメージであり「無国籍な浮遊感」を演出している。

ビジネス性を完全に無視するかのように「ミステリアスな我が道を行っている」2ndアルバム。 本作で聴く事ができる淡々とした冷たいサウンドは「ポップ・ミュージック」の体裁すら気にしておらず「ポップ・ミュージック」としての体裁を保っている曲は「7 A Forest」位であり、ロバート・スミス(vo)のボーカルラインも「耽美な音響」として機能している。 この「難解なアルバム」は明らかに「スルメタイプのアル

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1stアルバムに初期のシングル集を盛りこんだコンピレーション・アルバム。アルバムジャケットは現在の感覚で見ても「ミニマム×モダン」なものとなっており、このアルバムのサウンドを見事なまでに可視化している。

パンクからの影響をほとんど感じさせない「無国籍な浮遊感」をミニマムな音数で描くそのサウンドは70年代的なゴージャスさ・ハードさとは対極にある。

また本作の中に収録されている曲の中には「マニアック」と形容したくなるような「非売れ線」なサウンドも多く存在していのだが、それらのサウンドも「稀代のメロディーメーカー」であるロバート・スミス(vo)のボーカルラインと交わる事で、全ての音が有機的に機能するキューアー(CURE)マジックがかけられ「アブノーマルな異形なポップ」として成立している。

    「要点」

  • ・アルバムジャケットは現在の感覚で見ても「ミニマム×モダン」
  • ・「無国籍な浮遊感」をミニマムな音数で描くそのサウンドは、70年代的なゴージャスさ・ハードさとは対極にある

「曲解説」

1 Boys Don’t Cry

キュアー(CURE)独自の「無国籍な浮遊感」が心地よいギターポップ。リズムはパンク的で直線的なビートとなっているがプラスティックな質感で「おもちゃ」のようなポップネスがある。ロバート・スミス(vo)が歌うボーカルラインは曲を通して「流れる」ようなメロディーとなっており、他の二ューウェイブ系アーティスト達に対して「才能の違いを見せつける」かのごとく素晴らしいものとなっている。
2 Plastic Passion

手数の多い変拍子ドラムがグイグイと引っ張るミステリアスな曲。ギターは「気怠い退屈な日常」のように同じフレーズをループしており脇役として静かに佇んでいるようなイメージである(1:17〜)メカニカルで淡々とした展開を「メランコリックなサーファー」のような早弾きベースラインが切り裂く展開をみせる。
6 Jumping Someone Else’s Train

タイトなロックンロールをキュアー(CURE)流にアレンジしたようなイメージの曲でありキュアー(CURE)の魅力がギュッと凝縮されている素晴らしい曲。焦燥感を感じるビートの上をシャープで「ガラス」ような透明感を感じるギターサウンドが踊り、ベースラインは「砂漠の蛇」のようにミステリアスである。終盤は「薄れゆく意識」のように徐々に音量が下がっていく。
8 Killing an Arab

「蛇使い」ようなミステリアスなアルペジオと「リズミカルな忍足」のようなベースラインが印象的であり、タイトル通り「濃厚なアラブの匂い」がする音響を前面に押し出したマニアックソング。他のアーティストであれば「マニアック」という印象のみをリスナーに与える曲で終わると思うのだが、この「非売れ線・空間系ソング」を「アブノーマルだが良質なポップチューン」に変換できる点がキュアー(CURE)を唯一無二の存在たらしめる要因なのであろう。
9 Fire in Cairo

「海辺」のようなブルーを感じるギターポップ。全てのパートが「最小限の音」だけを鳴らしており、まるで「モダンでミニマムな絵画を見ている」ような気分になる曲である。
11 Grinding Halt

ベースラインが「リフを弾き」ギターは「空間構築に徹する」という「ニューウェイヴ文法」が印象的なポップソング。この曲も最小限の音数で鳴らされた曲となっており「モダンで鋭角的」という表現がピッタリであると感じる。
12 Three Imaginary Boys

サイケな気だるさと「幻の都」のような揺らめきを感じるアブノーマルなバラード(1:58〜)「抑えていた感情を解き放つ」ようなオリエンタルでエモーショナルなギターソロが登場。

1stアルバムに初期のシングル集を盛りこんだコンピレーション・アルバム。アルバムジャケットは現在の感覚で見ても「ミニマム×モダン」なものとなっており、このアルバムのサウンドを見事なまでに可視化している。 パンクからの影響をほとんど感じさせない「無国籍な浮遊感」をミニマムな音数で描くそのサウンドは70年代的なゴージャスさ・ハードさとは対極にある。 また本作の中に収録されている曲の中には「マニアック」

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