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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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「1 JUST ONE MORE KISS」
「UK耽美なニューウェイブをビートロック化させた」ようなヒットシングル。「チープなトリック」のような今井寿(g)のギターサウンドはデビュー当時から異彩を放っており、ギターソロも当時のメジャーシーンではシュールに聴こえたであろうコミカルな質感なサウンドとなっている。

「美貌をもつあなたに対する叶わぬ恋をゴージャスでナルシスティックなワードで表現した」歌詞は、櫻井敦司以外の人物が書く事が許されない類のものであり「天使のざわめき」「悪魔のささやき」とは下心で揺れる男心を表現していると思われる。

同郷の先輩BOOWYが解散した88年にリリースされたこのシングルは、後に続くV系アーティスト達に多大な影響を与える事となった。

「2 TO SEARCH」
ギクシャクしたビートと刻まれる空間系ギターサウンドという初期バクチク(BUCK-TICK)のカッコいい部分がギュッと詰まったぶっ壊れたパンクチューン。歌詞は「色んな解釈が可能な内容」となっているが、とにかく悪(ワル)である事である事は間違いないであろう。

(3:00〜)「発狂」のような櫻井敦司のシャウトの後に今井寿(g)のギターソロが登場。アバンギャルドで一歩間違えればメチャクチャなものなのだが、不思議な音程のメロディーを感じる。(4:20〜) 悪ふざけとしか思えないような狂ったシャウトが炸裂。

A面がキャッチーであったとは言えメジャーデビューシングルのB面に「このぶっ壊れた曲」を収録するあたりにバクチク(BUCK-TICK)というアーティスト名に負けず劣らずな「ぶっ壊れたセンス」を感じる。

    「要点」

  • ・ 「1 JUST ONE MORE KISS」・・・美貌をもつあなたに対する叶わぬ恋をゴージャスでナルシスティックなワードで表現。
  • ・「2 TO SEARCH」・・・歌詞は「色んな解釈が可能な内容」となっているがとにかく悪(ワル)である事である事は間違いないであろう。
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