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live at the indoor
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検索結果59件

タグ「J-ポップ」のレビュー

「グランジ的なヨレたギターサウンド」「ジャジーな音色と展開」「ストリングスの大胆な導入」などこれまで以上に新たな要素を取り入れた作品。J-POP的な曲はシングルカットされた「7 love me, I love you」位でありアナログな質感の音が多いという印象。

新機軸にトライした作品ではあるがビーズ(B’z)独自の「ハードなポップネス」は今作も健在サビのボーカルラインは大河のようなスケールの大さが特徴であり特に「13 drive to MY WORLD」のボーカルラインは特筆。音楽的な挑戦を試みながらもビーズ(B’z)のオリジナルアルバムの中で最も売れた(300万枚)作品である

    「要点」

  • 「ハードさ」と「POPさ」が理想的なバランス
  • グランジ的なヨレた質感とジャジーな要素が新鮮
  • 音楽的にもセールス的にも最高レベル

「曲解説」

1 spirit loose

90年代以降のUSギターロックの壊れた質感を少し取り入れたラフなギターカッティングが印象的。「壊れたラジオ」のように掠れた稲葉浩志(vo)のシャウトはUSグランジの代表格サウンドガーデン(Soundgarden)にも全く劣らない迫力がある。
2 ザ・ルーズ

うねるベースラインとグルグルと目が回るようなギターリフが絡みつくイントロではじまり、ダルっとしたルーズな雰囲気と晴天のようなホーンセクションが同居している曲。90年代USギターロック的な質感を取り入れつつもポップネスは失われておらず、また稲葉浩志(vo)の過去の経験からくる「独り言風の語り」もどこかコミカル。ギターソロの余韻を残すハウリングが止むと(2:33〜)エフェクトが掛かった声で展開される独特なラップが聴ける。
3 ねがい

異国感を醸し出すリズミカルなパーカッション、教会の窓から差し込む光のようなキーボード(オルガンかも)とミニマムなコードカッティングを中心に展開されるジャジーな曲。キャッチーなサビのボーカルラインの裏ではやはりここでも「晴天のように明るい」ホーンセクションが鳴り響く(3:00〜)サビの後にベースとピアノだけのジャジーな展開となりその後、ギターソロが鳴り響く。歌詞の内容は迷路に迷い込んだ主人公が神様に願いを叶えてくれと懇願するという内容だが、神様に対してその言い方はないだろとツッコミどころ満載。
5 BAD COMMUNICATION

ミニマムなベースリフとフラメンコ調のギターフレーズが印象的でデジタルダンステイストだった原曲を70年代ハードロック風にアレンジしている(3:53〜) 「BAD COMMUNICATION!」というボーカルラインの後から、リズムが激しさを増していく展開となりハーモニカソロも登場。最後はそのまま激しさを増し熱量マックスのところで終わる。
7 love me, I love you

本作で最もポップな曲。派手でゴージャースなホーンセクションが鳴り響きギターは疾走感を助長するプレイに専念(2:02〜)これまでの弾けたポップソングとは対照的な泣きの早弾きギターソロが聴ける。「人の心は弱いし足りないところもある」と認めつつも「消去法」や「人頼みではダメ」という解決策をリスナーに提案する歌詞が秀逸で「悩みやうまくいかない要因に対して解決策を歌う」ここが彼らがメガヒットを連発した背景のの一つなのかもしれないと妙に納得。
8  LOVE PHANTOM

イントロは壮大なオペラ調のストリングスが緊張した空気感を作り、そこに乱反射する光のようなキラキラした電子音と重低音を強調したベースと唸るギターサウンドが絡みあう冒頭。男性コーラスが「LOVE PHANTOM」というタイトルワードを言った後は、いきなりサビのボーカルラインから突入するというインパクト大の曲。 よく聴いてみると重低音が効いたシンセポップがベースとなっており、そこにストリングスやキラキラした電子音、歪んだギターサウンドが鳴っている。「クネクネと動くヘビ」のように空間を動き回る松本 孝弘(g)のギターは過去最高の暴れっぷり(4:02〜)オペラ歌手の優雅なコーラスが曲をより壮大な雰囲気にして最後は優雅なコーラスコーラスと伸びやかギターが絡み合い終わる。
10 砂の花びら

ずっしりとしたベースラインとオリエンタルな雰囲気のするギターサウンドが特徴。叙情的なサビのボーカルラインの裏ではゴスペル風のコーラスが稲葉浩志(vo)本人によって歌われている。曲自体はシンセやキーボードは入っておらずアナログな質感だが、オリエンタルな空気感やゴスペル風のコーラスなど新機軸にトライした曲。
12 BIG

アグレッシヴなアコギのコードストロークが終始鳴り響き、その上を少しコミカルな世界観の歌詞を歌うボーカルラインが乗る。端的に表現するとゆずの曲をB’zがアレンジして演奏したような質感の曲で歌詞の内容はBIGになりたい男の日常について。
13 drive to MY WORLD

「アーバンな雰囲気」と「乾いた砂漠のような雰囲気」が混在した曲でシンプルなバンドサウンドが非常にダイナミックに鳴り響く。サビのボーカルラインは非常にフックがあり、唸りを上げるギターと絡むことでさらにスケールを増す。最後は叙情的で焼け付くようなギターソロが鳴り響きそのままフェイドアウトする。

「グランジ的なヨレたギターサウンド」「ジャジーな音色と展開」「ストリングスの大胆な導入」などこれまで以上に新たな要素を取り入れた作品。J-POP的な曲はシングルカットされた「7 love me, I love you」位でありアナログな質感の音が多いという印象。 新機軸にトライした作品ではあるがビーズ(B’z)独自の「ハードなポップネス」は今作も健在サビのボーカルラインは大河のようなス

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ハードロックバンド/ビーズ(B’z)の出発点のような作品。初期作にみられたダジタルなダンスビートはほとんど無くなっており、前作よりハード/ヘヴィになったギターリフが頻繁に登場する。これまで日本の音楽ビジネスの中で抑制してきたと思われる稲葉浩志(vo)の生々しい感情が爆発している「1 THE GAMBLER」「2 ZERO」「5 Out Of Control」などの歌詞は秀逸。またライブでのファンとの掛け合いを想定して創作されたと思われる「6 NATIVE DANCE」やゴスをビーズ(B’z)なりに解釈した神聖な空気感を持つ「9 月光」などの新機軸もある。彼らの代表作の一つであり当然のごとくビッグセールスを記録した作品である。

    「要点」

  • ハードロックバンドとしての出発点
  • 生々しい感情が爆発している歌詞

「曲解説」

 
1 THE GAMBLER

「重い扉が開く」ような光が降り注ぐキーボードがイントロで流れる、これまで以上にガッツリと歪んだハードなギターリフが鳴り響く中、応援歌のようなホーンセクションがギャンブラーの背中を押す。前作よりはるかに生々しいアナログな音がなっていると感じる。歌詞の内容は夢だけを握りしめる強気なギャンブラーのことを歌っているが素晴らしいの一言に尽きる。「人生どうなるかは自分次第、ただし行動を起こさないと何も変わらないけどね」とリスナーの背中を押してくれる(4:46〜)「黄金の列車」という言葉の登場とともに夜空に流れるキラ星のようなアルペジオが流れて黄金の列車が夜空を走る絵がイメージできる。終盤はアルペジオが流れ続け静かに終わる。
 
2 ZERO

「1 THE GAMBLER」のギターリフがライトに聴こえる位にヘヴィといってもいいギターリフが登場し一度聴いたら耳から離れないサビの神なボーカルラインを持つ曲。都会を連想する清涼感のあるシンセがリフレインされる中を田舎から東京にやってきた若者の苦労や葛藤を稲葉浩志(vo)がハードに歌い上げる「ギラギラした街で遊ばずにすぐ家に帰る」という選択肢にはハードロッカーとしてそれでいいのか?!とツッコミたくなる要素満載(2:12〜)これから猛スピードで駆け出す主人公が風を切るような音が流れ歌詞にも出てくる波のようにド派手なサビのボーカルラインが流れる(3:07〜)自分を鼻で笑うような自虐的なラップを歌い最後は、「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」という乾いた笑い声で締めくくられる。終盤はヘヴィなギターリフが流れる中、稲葉浩志(vo)のシャウトも炸裂する。最後は都会の狂騒を連想するようなサイレンの音が鳴り終わる。
 
3 紅い陽炎

イントロから叙情的かつラテン的な熱量のあるギターフレーズが鳴り響き曲を通して熱い炎のような熱量を感じることができるエモーショナルなバラード。テンポはゆったりとしており稲葉浩志(vo)のコブシの効いたエモーショナルな歌声を堪能できる(3:15〜)ハードな演奏がドラムの連打とともに止まり、透明で美しいピアノの旋律が顔を出すのだが、またすぐにハードなサウンドに戻る。最後は激しく揺れる炎のようなギターが鳴り響き曲は終わる。
 
4 RUN

「1 THE GAMBLER」と同様に瞬間的にマッハの速さを感じることができる。間違いなく偶然だがイントロのギターフレーズはルナシー(LUNASEA)の某曲にそっくり(2:43〜)透明感のあるクリーンサウンドによるファンキーなカッティングが登場しアクセントになる。終盤はサビのメロディが2回リフレインして最後はサックスソロが渋く締めくくられる。
 
5 Out Of Control

「昔からこういう曲がやりたかったんだよ」と言わんばかりハードロックナンバー。冒頭から稲葉浩志(vo)の強烈なシャウトが流れる激しい展開で 酔っ払いのようなヨレた感じのハードなギターリフが終始鳴り響き、また所々で挿入される稲葉浩志(vo)の高速のぼやきが90年代なムードを醸し出している(1:20〜)どこまでも伸びる階段を駆け足で降りるようなキーボードソロ(2:20〜)これまで封印していたようなヘヴィメタル的なテクニカルなギターソロが響き渡りバトンタッチする形でキーボードソロも続きさらに曲に勢いを与える。最後は稲葉浩志(vo)の強烈なシャウトで締めくくれられる。
 
6 NATIVE DANCE

ミニマムで「忍び足」のようなベースラインと光のカッターのような電子音で構成されるイントロではじまり、その後はファンキーなカッティングギターが曲を引っ張る。ポップで弾けるようなボーカルラインとは対照的な「アイ〜、アイ〜、アイ〜、アイアイ〜」という原始の宴のような展開になり、弾けたアーバンな質感と原始的な躍動感が混在する面白い曲。
 
9 月光

タイトル通り静かで神聖な雰囲気を醸し出している曲(1:13〜)白いベールのようなストリングスとそよ風のようなフルートが流れ曲を柔らかく包み込む(2:36〜) 控えめなボーカルラインとは対照的に「ドラゴンが天に向けて駆け上がる」ようなエモーショナルなギターソロが爆発(3:10〜)ギターソロが終わると白い霧と化したストリングスの中で稲葉浩志(vo) のラテンシンガーのような熱唱が聴くことができる。終盤は静けさの中、叙情的なギターが鳴り響き最後はノイズを放ち終わる。
 
10 Baby, you’re my home

カントリー調のバラードで前作IN THE LIFEに収録されている「9 あいかわらずなボクら」に通じる太陽のように眩しいボーカルラインが聴ける(2:21〜)川のせせらぎのようなオーガニックなハーモニカが曲の雰囲気をさらに牧歌的にし安らぎを与えてくれる。
 

ハードロックバンド/ビーズ(B’z)の出発点のような作品。初期作にみられたダジタルなダンスビートはほとんど無くなっており、前作よりハード/ヘヴィになったギターリフが頻繁に登場する。これまで日本の音楽ビジネスの中で抑制してきたと思われる稲葉浩志(vo)の生々しい感情が爆発している「1 THE GAMBLER」「2 ZERO」「5 Out Of Control」などの歌詞は秀逸。またライブ

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初期のデジタルビートは希薄でアナログな音色を多く取り入れた作品。誰でも一度は聴いたことがあるキャッチーなボーカルラインの数々が収録されており 「2 TONIGHT(Is The Night)」「6 もう一度キスしたかった」「10 ALONE」などの曲は音を聴いていると景色がしっかりと浮かんでくる。「リスナーのイマジネーションを刺激するポップネスを持つ」という点においてはビーズ(B’z)の作品の中でもトップレベルなアルバム。

コクのある独自のギターサウンドはシティポップやソウル風の曲とも相性が良くまたハードなギターリフが鳴り響く「3 快楽の部屋」のような曲もサラリとポップスとして成立させてしまうアレンジセンスは脱帽。ゴージャスな空気感が漂う曲が多いのはやはり時代によるものだろう。

    「要点」

  • アナログで良質な音を取り入れた作品
  • イマジネーションを刺激するポップネス
  • ハードな曲もサラリとポップにするアレンジセンス

「曲解説」

1 Wonderful Opportunity

カラフルでファンキーなホーンセクションで始まるノリノリな曲。歌詞は男女が迎えるシリアスな「ピンチ」に対して「どのように向き合うべきか?!」を自問自答するという内容。また「ピンチ」を乗り越えたあとの前向きな希望にも言及し「トラブル」=「チャンス」だと定義つける。悩みをテーマにした曲でここまで愉快な雰囲気の曲は筆者が知る限り存在せず、稲葉浩志(vo)の歯切れのよいボーカルはもちろんだが、「チャンス!」という愛らしい女性コーラスもノリの良さに拍車をかける(2:48〜)煌びやかでコクのあるギターソロ、ソロの後は渋いサックスが登場してポップでノリノリな曲に少しだけアダルトな雰囲気を醸し出す(4:06〜)「it’s all right」という稲葉浩志(vo)の伸びやかなシャウトが炸裂し最後までノリノリなポップチューンとして突き進む。
2 TONIGHT(Is The Night)

「高層ホテルの窓から見える夜景」のようなアーバンなギターフレーズが哀愁漂うサックスと絡むイントロで幕をあける。曲全体を通してアーバンなソウルのような雰囲気であり、サビの稲葉浩志(vo)のボーカルラインはイントロのギターフレーズと同様のメロディーを奏でる。歌詞の内容は一人でクリスマスは過ごせないと部屋で「君」を待つ男のキザな心情といったところだろうか。
3 快楽の部屋

「ワァ〜ン、ワァ〜ン」という「バイクのエンジン音が歪んだ」ようなギターフレーズで幕をあける。スローでコクがある歪んだ松本 孝弘(g)のギターリフを中心に進行する曲で歌詞の内容は「飲んではっちゃけるエロい夜」みたいなイメージ。曲の雰囲気もハードで蒸せるような暑さを感じる(3:08〜)陶酔のようなミニマムなギターフレーズが登場、ジャジーなピアノと絡んで優雅な風を吹かせるのだが(3:35〜)「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」という高笑いがこの空気感を壊し(3:42〜)ローバト・プラント風のシャウトが炸裂。最後はハードなリフが唐突に途切れ終わる。
5 Crazy Rendezvous

車のエンジン音がSEで流れる。ミニマムなダンスビートの上を金属的なエッジのたったギターフレーズと夜空を連想するサックスが絡み鳴り響く曲。歌詞は「好きだからしょうがない」という理由で無理に朝まで付き合わせるエゴイスティクな内容。
6 もう一度キスしたかった

物悲しいピアノの調べで始まる有名曲。映画を見ているように「物語」が目に浮かぶ煌びやかなシティーポップ。
6 もう一度キスしたかった

物悲しいピアノの調べで始まる有名曲。映画を見ているように「物語」に浮かぶ煌びやかなシティーポップ。
8 それでも君には戻れない

ゴージャスなダンスミュージックのようなホーンセクションと松本 孝弘(g)のコクのあるギターサウンドが絡むイントロではじまる(0:18〜)ポップなスラッシュメタルのようなザクザクリフも鳴り響くが「星空」のようなキーボードが曲に色彩を与えハードロック匂を和らげてポップな質感を与える(4:46〜)曲が「パタン」と止まりメルヘンなオルゴールが流れ始める。そこに80年代ブリティッシュメタル風の叙情ギターソロを90年代風にアレンジしたような音が鳴り響き哀愁のある雰囲気を醸し出す。
9 あいかわらずなボクら

カントリーギターのコードストロークと太陽のように眩しいスケールの大きいボーカルラインが特徴(1:12〜)控えめな泣きのギターフレーズと手拍子が曲に加わりリラックスした雰囲気を醸し出す。最後はリラックスした仲間の集まりのような雰囲気のSEが流れる。
10 ALONE

雄大なコーラスで幕をあける「沈む夕日」のような曲(0:52〜)リスナーの頭に眩しい夕日を連想させるブルージーで哀愁漂うギターフレーズが流れる。眩しい夕日のようなギターフレーズとは対照的なしっとり降り注ぐ小雨のようなキーボードの音色がこの曲の別格なエモさを作り出している。この曲のギターフレーズだけ明らかにまぶしさが違うのはそのせいだろうと思われる。歌詞の内容は男女の愛情というよりはもう「二度と会えないアイツ」に向けられたようなイメージで、終盤は泣きのギターソロと憂いのある稲葉浩志(vo)のボーカルで締めくくられる。

初期のデジタルビートは希薄でアナログな音色を多く取り入れた作品。誰でも一度は聴いたことがあるキャッチーなボーカルラインの数々が収録されており 「2 TONIGHT(Is The Night)」「6 もう一度キスしたかった」「10 ALONE」などの曲は音を聴いていると景色がしっかりと浮かんでくる。「リスナーのイマジネーションを刺激するポップネスを持つ」という点においてはビーズ(B’z)

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TKサウンド全盛期の96年にリリースされたグローブ(globe)のデビューアルバム。色んな音楽を聴いて知った現在の感覚で「グローブ(globe)聴いてみたらどんな感じ」なんだろ?!と軽いノリで聴いてみたのだが、クオリティーのあまりの高さに驚いてしまった。

90年代に日本を席巻したモンスターグループでかつ小室哲哉自身も参加しているグループのデビュー作なので”クオリティー”が高いのは当たり前なのだが、筆者が感じたクオリティーとは”サウンドの多彩さ”とか”歌詞の文学性”ではなくどちらかというと小室哲哉の作り出すサウンドが世界中のどのアーティストとも類似しない(少なくとも私が聴いてきたモノの中では)独自性の高さである。

多感な時期に間違いなく触れたであろう「YMO」、小室哲哉の音楽的方向性に多大な影響を与えたと思われる「ニューオーダー」からの影響はもちろん「ジャングル」「トリップホップ」「ドラムンベース」など90年代以降のリズムアプローチの大胆な導入も印象的だが、それ以上に小室哲哉特有の手数の多いキーボードのフレーズと心地よく飽きさせない独自の転調、攻める時は徹底的に攻めてくるスラッシュメタル的スタンスのリズムなど垣根を作らない音楽的な造詣の深さと影響を自己流に消化するスタンスで誰にも似ていない独自なサウンド=小室サウンドを生み出している。

    「要点」

  • 「手数の多いキーボード」と「心地よい独自の転調」
  • TKサウンド全盛期にリリースされた
  • 90年代以降のリズムアプローチを施しJ-POPの土台を作った傑作

TKサウンド全盛期の96年にリリースされたグローブ(globe)のデビューアルバム。色んな音楽を聴いて知った現在の感覚で「グローブ(globe)聴いてみたらどんな感じ」なんだろ?!と軽いノリで聴いてみたのだが、クオリティーのあまりの高さに驚いてしまった。 90年代に日本を席巻したモンスターグループでかつ小室哲哉自身も参加しているグループのデビュー作なので”クオリティー”が高いのは当たり前なのだが、

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