検索画面を消す
検索画面を消す
live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

投稿詳細ページ

レディオヘッド(Radiohead)がアーティストとして最も脂が乗っていた時期にリリースされた傑作EP。

音楽史に残る2枚のアルバム「KID A」「Amnesiac」に収録されていない「2 Cuttooth」「4 Worrywort」「5 Fog」を聴く限りレディオヘッド(Radiohead)はもう一枚「音楽史に残るアルバム」を作成できたのでは?!という気がして仕方がない。「アンビエントな音響」を前面に押し出しているのが本作最大の特徴であり、どこか牧歌的で夢見心地な雰囲気がある。

また「1 Knives Out」「5 Fog」で聴く事ができる鬼才ジョニー・グリーンウッド(g)のギターフレーズはセンス抜群で「ギターロック期」と比べるとその登場回数こそ減ってはいるが「魅力をギュッとまとめた最小限の音数」で圧倒的な存在感を放っている。「5 Fog」で聴ける「ガラスの破片」のようなギターフレーズはアンビエントな曲の雰囲気を壊すことなく曲にぶっ壊れた質感を与えている。

    「要点」

  • ・本作を聴く限りレディオヘッド(Radiohead)はもう一枚、音楽史に残るアルバムを作成できたのでは?!という気がして仕方がない。
  • ・「5 Fog」で聴ける「ガラスの破片」のようなジョニー・グリーンウッド(g)のギターフレーズはセンス抜群でアンビエントな曲の雰囲気を壊すことなく曲にぶっ壊れた質感を与えている。

「曲解説」

1 Knives Out

「ザ・スミス(The Smiths)のメランコリックで流麗なギターポップをオーガニックな音質でアレンジした」ようなイメージの曲。ジョニー・グリーンウッド(g)が奏でる耽美でどこかノスタルジーなギターフレーズは「控えめな性格ではあるのだが、飛び抜けた美貌ゆえに目立ってしまう美少女」のようである。
2 Cuttooth

「白昼夢」のような眩しすぎる音響の中を「青春」のように早足で駆け抜ける隠れた名曲。シンプルなピアノサウンドとトム・ヨーク(vo ,g)のボーカルラインを中心に構成されているシンプルな曲なのだが、そこに+aドリーミーな音響が曲に「油絵」のような揺らめきと奥深さを与えている。
4 Worrywort

ミニマムな電子音を中心に構成されている曲で「宙に浮いている」かのような浮遊感を感じる事ができる。「牧歌的な雰囲気」「ガラスを連想する透明な質感」などエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)彷彿のアンビエントソングとなっている。
5 Fog

ノスタルジーで夢見心地な音響を前面に押し出しており「4 Worrywort」同様にアンビエントな質感な曲。「ガラスの破片」のようなジョニー・グリーンウッド(g)のギターフレーズが曲に鋭角的なエッジを与えている。曲の雰囲気を壊すことなく曲をぶっ壊せるジョニー・グリーンウッド(g)のセンスはやはり別格であると感じる。

このレビュー記事をSNSでシェア