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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果38件

タグ「UKロック」のレビュー

代表作「Ok Computer」の翌年にリリースされたシングルであり「ギターロック」というフォーマットだけでは表現欲求が満たされなくなっていた彼らが「何にも縛られず」に純粋にやりたい事をやっている良質な3曲が収録されている。

「2 Palo Alto」はアルバム「The Bends」「Ok Computer」どちらに収録されていても「良い意味で浮く曲」となっておりレディオヘッド(Radiohead)の曲の中でも「有数に異色作」であると言える。反面「3 How I Made My Millions」は2000年にリリースされたアルバム「Amnesiac」に収録されていても不思議ではないノスタルジックで哀愁漂うピアノバラードである。

「1 No Surprises」で「サプライズはいらない、ただ静かな生活がしたい」と歌った彼らは、今後「狂騒のUKロックシーン」とは距離を置くようになり、これまで以上に純粋に「ロックアーティスト」として前衛的な音楽からの影響を自らのサウンドに大胆に反映させていく事となる。

    「要点」

  • ・「1 No Surprises」・・・「サプライズはいらない、ただ静かな生活がしたい」とトム・ヨーク(vo)が「悟りを開いた老人」のように静かに歌い上げる名バラード
  • ・「2 Palo Alto」・・・アルバム「The Bends」「Ok Computer」どちらに収録されていても良い意味で浮く曲。レディオヘッド(Radiohead)の曲の中でも有数の異色作

「曲解説」

1 No Surprises

「サプライズはいらない、ただ静かな生活がしたい」とトム・ヨーク(vo)が「悟りを開いた老人」のように静かに歌い上げる名バラード。 サウンドは極めてシンプルで「夢の中で行われる静かなクリスマスパーティー」のようであり、ギターサウンドは「ハンドベル」のようなキラキラした音響を奏でる。この曲は「偏執的なエモーショナル」で溢れた傑作アルバム「Ok Computer」の中でリスナーに最も「安堵感」を与える曲となっている。
2 Palo Alto

スペーシーな音響とローファイな質感がどことなく「Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space(宇宙遊泳)/スピリチュアライズド(Spiritualized)1997年」を彷彿とさせる歪みロックチューン。宇宙空間で「初期のレディへ流グランジ」を鳴らしたようなイメージの曲となっている。
3 How I Made My Millions

宇宙的な静けさの中で美しいピアノの旋律とトム・ヨーク(vo)のボーカルだけが「輝く惑星」のように響き渡るバラード。歌詞の内容はリスナーのイマジネーションを刺激するものであり「かつてはイケていたが今は落ちぶれてしまった男が自分に対する自信のなさから恋人に対して「終わりにしよう」と提案する」という内容であると思われる。

代表作「Ok Computer」の翌年にリリースされたシングルであり「ギターロック」というフォーマットだけでは表現欲求が満たされなくなっていた彼らが「何にも縛られず」に純粋にやりたい事をやっている良質な3曲が収録されている。 「2 Palo Alto」はアルバム「The Bends」「Ok Computer」どちらに収録されていても「良い意味で浮く曲」となっておりレディオヘッド(Radiohead

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傑作アルバム「The Bends」のラストに収録されているエモーショナル・ゴスの名曲「Street Spirit(Fade Out)」が収録されており、レディオヘッド(Radiohead)の代表作の一つである「Ok Computer/レディオヘッド(Radiohead)97年」の前年にリリースされたEPである。

タイトルトラックである「Street Spirit(Fade Out)」の歌詞は「現代人が抱える本質的な虚無感」をテーマにしていると思われ歌詞の中に登場する「コンピューターはオレの苛立ちに一切の反応を示さない」は神ラインである。その他の収録曲は2ndアルバム「The Bends」で早くもエモーショナル・ギターロックの頂点を極めた彼らが「新たな響きや質感」を実験しているというイメージの曲となっている。本作で彼らが試みた実験は3rdアルバム「Ok Computer」で見事に開花する事となる。

    「要点」

  • ・レディオヘッド(Radiohead)の代表作の一つである「Ok Computer/レディオヘッド(Radiohead)97年」の前年にリリースされたEP
  • ・本作で彼らが試みた実験は3rdアルバム「Ok Computer」で見事に開花する事となる

「曲解説」

1 Street Spirit(Fade Out)

「葬儀」のようなシリアスさとダークさを前面に押し出しており「レディオヘッド(Radiohead)流エモーショナル・ゴス」と言いたくなる趣の曲。「耽美で不気味な影」のようなアルペジオがリフレインされるサウンドとトム・ヨーク(vo)の「美しい嘆き」のようなボーカルを中心に構成される曲で「陰」か「陽」かで言うと間違いなく「陰」の曲なのだが、リスナーに「力強いエモーショナル」を与える神曲。歌詞の内容は「現代人が抱える本質な虚無感」についてであろう。
2 Talk Show Host

「北欧」のような澄んだ空気の中で「暗号」のようにミステリアスなギターサウンドが響き渡る曲。時折「夢の世界に迷い込む」ようなサイケパートが挿入され少しプログレ的な匂いもする。ドラムサウンドは歪んでおりサイバーな質感を曲に与えている。アルバム「Ok Computer」と「The Bends」に収録されている曲とは「少し毛色の違うサウンド」となっており彼らの試行錯誤が感じられる。
4 Banana Co

アルバム「Ok Computer」に収録されている名曲「 Exit Music (For a Film)」の続編のようなイメージの曲で「氷」のような質感のバラードからエモーショナルなサビに移行する。このダイナミックな展開はギターロック期のレディオヘッド(Radiohead)が非常に得意としている展開で(1:29〜)ギターソロは珍しくヘヴィメタル的な叙情性を感じさせるものとなっている。

傑作アルバム「The Bends」のラストに収録されているエモーショナル・ゴスの名曲「Street Spirit(Fade Out)」が収録されており、レディオヘッド(Radiohead)の代表作の一つである「Ok Computer/レディオヘッド(Radiohead)97年」の前年にリリースされたEPである。 タイトルトラックである「Street Spirit(Fade Out)」の歌詞は「現代

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USから輸入された「グランジ/オルタナティヴ」の「ぶっ壊れた質感」を最もダイレクトにそして理想的な形で「UKロック化」させた初期レディオヘッド(Radiohead)。本作は彼らの代表曲「Creep」を含んだEPであり当時多くのロックファンが待ち望んでいた「絶妙のバランス感覚」が魅力となっている。

今では考えられない事だが当時のロックアーティストはアルバムの収録曲を2・3曲聴いただけで「UKか否か」の判断が容易であった。要するに多くのUKアーティストが二ューウェイブ以降の「UKロックマナーという檻」の中におり、レディオヘッド(Radiohead)以外でここまで大胆にグランジ/オルタナティヴに接近したアーティストは存在しなかったのである。

今では「現代のビートルズ(The Beatles)」と音楽ファンから最大限の賞賛を受ける彼らではあるが、デビュー当時は明らかにUKロック界の異端児であった。本作に収録されている多くの曲は一言で言うと「グランジ以降のシンプルなギターロック」ではあるのだが、明らかに「他のグランジ・アーティスト」とは異なる「ナイーヴなヒリヒリ感」が存在している。

乱暴な言い方ではあるが、トム・ヨーク(vo)が歌えばどのようなスタイルのサウンドであっても「レディオヘッド(Radiohead)」になるのでは?!」そう思わずにはいられない。

    「要点」

  • ・USから輸入されたグランジ/オルタナティヴの「ぶっ壊れた質感」を最もダイレクトにそして理想的な形で「UKロック化」させた初期レディオヘッド(Radiohead)
  • ・乱暴な言い方ではあるが「トム・ヨーク(vo)が歌えばどのようなスタイルのサウンドであってもレディオヘッド(Radiohead)」になるのでは?!」

「曲解説」

1 Creep

「何も起きない退屈な日常」のような淡々とした展開を唐突なギターのブラッシングノイズが切り裂き、そこから「感情を解き放つ」ようなエモーショルなサビに移行する90年代ギターロックを代表する名曲であり、この曲に影響を受けたと思われる曲は邦・洋楽問わず数多く存在する。タイトルである「Creep」とは日本語訳で「イケてない奴・半端者」という意味である。この曲の歌詞は「高嶺の花」である女性に対して強烈な愛情を感じている主人公(イケてない自分)が「自分は所詮Creepだから」と自己否定的な諦念感情を爆発させるという内容となっている。「グランジ以降のネガティヴィティーの爆発」とザ・スミス(The Smiths)にも通じる「ダメ人間の視点から描いた世界観」が最高のバランスで絡み合っいる歌詞は、90年代前半の音楽ファンが求めていた正に求めていたものであり、本人達が望む望まないは別として「完璧なロックアンセム」と言えるだろう。
2 Inside My Head

気怠いヴァースから「感情を叩きつける」ようなエモーショナルなサビに移行する「王道グランジソング」なのだが「他のアーティストのグランジソングとは明らかに何かが違う」ナイーヴなヒリヒリ感を感じる事ができる。トム・ヨーク(vo)の叫び声はとにかく「生理的に気持ち良いとしか言いようのない」スペシャルなものである。中盤で登場するスローなギターサウンドは「泥酔したソニック・ユース(Sonic Youth)」のように危うい。また話は飛ぶが「OMOIDE IN MY HEAD / ナンバーガール(NUMBER GIRL)」は、この曲からヒントを得てつけられたタイトルなのではないだろうか?!
5 Blow Out

「耽美でメランコリックな要素」をぶっ壊れた質感のギターロックに上手く反映させた曲で当時のUSグランジ勢にはない「強烈なUK匂」が漂う。間奏部分以降はジョニー・グリーンウッド(g)によるアバンギャルドなギターサウンドがこの曲に「不穏さ」と「アブノーマルなエッジ」を与えている。

USから輸入された「グランジ/オルタナティヴ」の「ぶっ壊れた質感」を最もダイレクトにそして理想的な形で「UKロック化」させた初期レディオヘッド(Radiohead)。本作は彼らの代表曲「Creep」を含んだEPであり当時多くのロックファンが待ち望んでいた「絶妙のバランス感覚」が魅力となっている。 今では考えられない事だが当時のロックアーティストはアルバムの収録曲を2・3曲聴いただけで「UKか否か」

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メランコリックな90年代UKロックからの影響をダイレクトに音楽化した1stアルバムから1年後にリリースされた2ndアルバムで「曇り空」「雨雲」という形容がよく似合う彼等らしいギターサウンドにサイケデリックロックやアコースティックの要素が加えられている。

2000年前後は彼等が多大な影響を受けたであろう90年代UKギターロックアーティスト達が「アーティストエゴを大爆発させた」プログレ・アート作品をリリースし音楽シーンに大きな衝撃を与えたのだが、このような状況下に置いても彼等は愚直なまでに「ルーツミュージックからの影響を自分たちなりに鳴らす」という方向性でボーカル・ギター・ベース・ドラムというミニマムな形式に拘り自分たちの可能性を模索した。

「メロディーラインの素晴らしさ」という点においては前作に1歩譲るが、彼等らしい拘りが詰まったUKロックアルバムとなっている。

    「要点」

  • ・前作同様、愚直なまでにルーツミュージックからの影響を自分たちなりに鳴らしている
  • ・「9 そのスピードで」では「冷たい花を蹴り散らす」だけでは物足りず「泥だらけの靴を蹴っ飛ばす」

「曲解説」

1 BYE! MY BOY!

「雨雲」のようなダークさを感じる音響が印象的なUKギターロックで前作に収録されている曲より低音が強調されたサウンドとなっている。歌詞は「永遠を誓った二人が永遠にSA YO NA RAする」というセンチメンタルな内容である。
2 愛の❤️愛の星

「瑞々しい光」と「メランコリックな質感」がタペストリーのように絡まる曲。歌詞は不安や憂鬱な気持ちからネガティヴに塞ぎ込んでいる主人公をなんとか救いたいという内容であり川瀬智子(vo)の母性を感じる。サウンドは「ありふれた晴れた午後」のようなイメージである。
4 CALL MY NAME (ENGLISH VERSION)

インド音楽に傾倒しているUKサイケロックからの影響が感じられる曲でザ・ブリリアント・グリーン(the brilliant green)らしい気怠いギターロックと「泥酔した時に見る月」のように揺らめくオルガンサウンドが絡まる(3:25〜)ギターソロは「鼓膜に絡みつく」ような濃厚なサイケサウンドとなっている。
5 Maybe We Could Go Back To Then (76 VERSION)

「湿り気を帯びた土道に足跡を残して歩く」ような暗さを感じるアコースティックソングでシンプルなコード進行と川瀬智子(vo)の「気怠い囁き」のようなボーカルのみで成立している。
7 FUNNY GIRLFRIEND!!

ゆったりと曇ったUKギターサウンドを中心に展開される王道ブリグリチューン。歌詞は「チューイングガムで風船を作りながらアイスクリームを食べる」シュールでクレイジーな友達についてである。
9 そのスピードで

「冷たい花を蹴り散らす」だけでは物足りず「泥だらけの靴を蹴っ飛ばす」というバイオレンスなフレーズで幕をあけるヒットシングル。歌詞は「小さな物語をなくした夜に天使に魔法をかけられた」という意味深なものとなっている。

メランコリックな90年代UKロックからの影響をダイレクトに音楽化した1stアルバムから1年後にリリースされた2ndアルバムで「曇り空」「雨雲」という形容がよく似合う彼等らしいギターサウンドにサイケデリックロックやアコースティックの要素が加えられている。 2000年前後は彼等が多大な影響を受けたであろう90年代UKギターロックアーティスト達が「アーティストエゴを大爆発させた」プログレ・アート作品をリ

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オアシス(OASIS)やレディオヘッド(radiohead)からの強い影響を感じる気怠くメランコリックなUKギターロックサウンドで埋め尽くされたザ・ブリリアント・グリーン(the brilliant green)の1stアルバム。

ほぼ全ての曲で「曇り空」のようなギターサウンドが鳴り響き、流れるような抜群のメロディーラインを川瀬智子(vo)が「不機嫌な少女」のように気怠く歌い上げる。98年当時の日本の音楽シーンにおいてここまで「濃厚なUKロック匂」を醸し出したアーティストは非常にレアであり、アルバムを通して1曲のような統一感がある。「3 You & I」は神レベルの素晴らしいメロディーセンスをもつ曲でシングルカットされていない事が不思議でならない。

    「要点」

  • ・気怠くメランコリックなUKギターロックサウンド
  • ・抜群のメロディーラインを川瀬智子(vo)が「不機嫌な少女」のように気怠く歌い上げる

「曲解説」

1 I’m In Heaven

「UKロックアーティスト以上にUKロックなギターサウンド」が印象的であり「曇りのち曇り」のような雰囲気と「不機嫌な少女」のような気怠さをもつ川瀬智子(vo)の歌声が非常にマッチしている。
2 冷たい花

UKロックアーティスト・オアシス(OASIS)からの強い影響を感じるサイケなギターサウンドが「雨雲」のように分厚く鳴り響く曲で、相変わらず川瀬智子(vo)のボーカルは不機嫌である。歌詞は過去の失恋によって心に傷を抱えた主人公が「夢も希望も自分で捨てた」というメランコリックの極地のような感情をぶちまける内容となっており、サビに登場する「冷たい花を蹴り散らす様に」という「繊細で衝動的なワンフレーズ」だけがダークで陰鬱なこの曲に僅かな光を差し込む。
3 You & I

「初恋」のようなエモさを感じる良質なUKギターポップ。サビの後に「隠しアイテム」的に大サビが用意されており、全編を通して素晴らしいメロディーをもつ曲となっている。川瀬智子(vo)の歌声は気怠い質感ではあるが、同時に「少女」のような甘さも感じるられる。イントロや間奏で聴く事ができる「チュチュル、チュルチュルー」というコーラスは斬新な響きで他のアーティストでは聴けない類のものだ。
4 Always And Always

「アジアンな街」を連想するラフなパーカッションが印象的なアコースティックソングでボーカルラインは「気怠い無国籍が心地よいヴァース」と「初めてのおつかい」を連想するスウィートなサビの2部構成となっている。「3 You & I」同様に終始、素晴らしいメロディーを堪能できる。
6 Stand by

「ウェットに沈む」ギターサウンドがまるで「夕暮れの曇り空」のようなメランコリックソング(2:07〜)ギターソロ(オルガンかも?!)はまるで「憂鬱な夢」のようである。
7 “I”

枯れたギターサウンドをフィーチャーしたギターロック。歌詞の内容は「ひそかな想いを太陽」に隠した切ない片思いが今も心にうつろなメロディーを運んでくるが、それでも前に進むために過去にbye byeと手を振るという内容である。
8 Baby London Star

気怠さと疾走感が同居した曲で本作の中で最も直線的なビートを感じる(4:07〜)この曲でも川瀬智子(vo)独自のコーラス「チュル、チュッチュ、チュ、チュ、ルー」が登場する。
9 There will be love there -愛のある場所-

罪悪感を背負っていた主人公がメランコリックな内省を経て「確かな光」を見つけだすヒットシングル。メランコリックで良質なUKロックソングを収録した本作の中でこの曲以上にシングルに相応しい曲は存在しない。
10 Rock’n Roll

タイトルとは裏腹に「メランコリックな響き」をもつアコースティックソング。川瀬智子(vo)のボーカルラインは派手なメロディーを歌うわけではないのだが非常に耳に残る。終盤は「Just you and rock’n roll yeah」というフレーズが連呼される中で、ギターのコードストロークが唐突に途切れそのまま静寂で幕を閉じる。

オアシス(OASIS)やレディオヘッド(radiohead)からの強い影響を感じる気怠くメランコリックなUKギターロックサウンドで埋め尽くされたザ・ブリリアント・グリーン(the brilliant green)の1stアルバム。 ほぼ全ての曲で「曇り空」のようなギターサウンドが鳴り響き、流れるような抜群のメロディーラインを川瀬智子(vo)が「不機嫌な少女」のように気怠く歌い上げる。98年当時の日

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