検索画面を消す
検索画面を消す
live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

投稿詳細ページ

「1 プラネタリウム」
「プラネタリウム」というタイトルにピッタリな透明感を感じるサウンドをバックに藤原基央(vo)が「少年時代の何気ない思い出をストーリー化した歌詞」を歌い上げるバンプクラシック。「何気ない思い出を音楽化・ストリー化するという才能」に関しては、藤原基央は日本の音楽シーンの中でも飛び抜けた才能を持っている。星をテーマにした作詞は名曲「天体観測」以来ではないだろうか?!

歌詞に「四畳半」という色んな意味でドメスティックなワードが登場するが、文学的な表現が素晴らしく「夜空」のようなスケールを感じる事ができる。歌詞はおそらくではあるが「星」と「好きな女の子」を重ね合わせて表現しているのだろう。

触れることはできないと思っていた星に案外容易く触れてしまった時の主人公の落胆にはなんとなく共感できる。

「2 銀河鉄道」
アコースティックギターと藤原基央(vo)の物悲しいボーカルを中心に構成される曲。歌詞は「車輪の唄」とリンクするような内容となっている。歌詞に登場する「時速200km」というワードからおそらくではあるが、新幹線に乗った移動の時に起こった出来事や感じた事を歌詞のテーマにしているのだろう。

何気ない出来事の中で感じる心の些細な揺れを拾い集めた歌詞は「小説」のように繊細である。止まったままでも新幹線に乗れば「時速200km」で新しい街に近くが、それは同時に死に近づくという事でもある。

時間の大切さを説いた内容の歌詞ではないのだが、思わず「ハッ」とさせられる。

    「要点」

  • ・「1 プラネタリウム」・・・歌詞に「四畳半」という色んな意味でドメスティックなワードが登場するが、 文学的な表現が素晴らしく「夜空」のようなスケールを感じる
  • ・「2 銀河鉄道」・・・歌詞に登場する「時速200km」というワードからおそらくではあるが、 新幹線に乗った移動の時に起こった出来事や感じたことを歌っていると思われる。
このレビュー記事をSNSでシェア